移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
10・18 古くなったカメラたち [画像を表示]

10・18 古くなったカメラたち (2018/10/17) 長椅子に座ってエレベーターを待っていると、ポルテイロ(門番)から、「中古のカメラを売ってくれる人はしらないか? あなたが、写真を撮っているところを見た女性から聞いてくれるようにたのまれたんだ」といわれた。
「しらないな~」僕はそっけなく答えた。
 デジタルカメラになってデジタルカメラの進歩は日進月歩で、カメラ会社が新しいカメラをだす期間はどんどん短くなった。あたらしく買ったカメラもあっという間に古くなった。やっとそのスピードも大分落ち着いてきたようではあるが。
 僕も使い古しのカメラは持っているが、そのまま置いている。以前は、つかわなくなったカメラは、大事に使ってくれると思った人に差し上げていた。が、カメラをあげた人がそのカメラ売って新しいカメラを買ったことを知り、人にカメラをあげるのをやめた。
「一度あげたものは、もらった人がどうしようがその人の勝手だよ」と僕の文句を聞いてくれた友達に言われ、確かにそのとおりだと思った。しかし、納得のいかない部分が残ったことも確かである。日常をずっとともにし、僕の生活を支えてくれたカメラが売られていくことは忍びなかったのだ。そんな思いを持つなら、誰にもあげないで自分で時々使おう、と思い、カビ防止剤をつめたプラスチック箱にしまっている。
 本当は、新しいカメラが出るたびに古いカメラを下取りにし、新しく買い取れば少しでも安くなり良かったのだ。しかし、頭が固く使い慣れた、いつもいっしょだったカメラを下取りにだせなかった。器械を人間のように扱うのはよくない。ドライに扱うのが良いのだと思う。頭ではそう考えるのだが、しかし、できない。
 そんな訳で、かつて使っていたカメラ6,7台、箱の中で眠っている。カメラとしては動かなくなるまで誰かに使ってもらった方が良いのかもしれないが(また、カメラを人間のように考えている!)。

DSC_6482.jpg
お世話になったカメラ。D3(右)は仕事にD700は常に持ち歩いた。すっかりゴムも剥げてしまいテープで補強している。今でもサブカメラにもっていっている。(使う機会はめったにないが)


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.