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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・10 移民・難民問題

11・10 移民・難民問題 (2018/11/15) 雨の中を停留所でバス停に向かった。すでに痩せた男が椅子に座っていた。バスを待っているのか、雨を避けるためにそこにいるのか、分からなかった。
 なんとなく路上生活者の生活があれた雰囲気がその男からは漂っていた。ベンチは空いていたがもしものことを考えてその男の傍から離れてバスを待つことにした。その男の座るベンチの前を通る時にスペイン語特有の巻き舌で韓国人かと聞いてきたが、そのまま無視して、バス停の端に立つ。
 男は、僕が一切スペイン葉が解らないモノと思ったのか「プート(娼夫)!◎✖✖・・・・・プート!!」まるで言葉を投げつけるかのようにスラングを吐き続け、一向に止まる様子がない。あまりにしつこいので、だんだん頭にきて
「煩い! だまれ!! プートはお前だろう。ポルトガル語を話せ」自分でもびっくりするほどの大声が出た。その男は一瞬、びっくとして、そんことを隠すかのようにポケットから煙草をタバコをとりだし吸い始め、唾を吐き始めた。ぶつぶつスラングは止るこなく続く。
 大声をだして5分ほど待ったが、バスは来ない。男がこちらに向け唾を吐きかけてこないとも限らない。こんな失礼で危なそうな男の近くにいること自体が嫌になってきた。バスを待つことを止めて雨の中を歩き始めた。

 この頃、近隣諸国をはじめアフリカ人、アラブ人が増えてきた。卸街では仕事のない黒人が数人で買い物客を襲ってくる事件があいついでいるという話を聞く。電気街などでは、ブラジル人グループが襲ってくるらしい。仲間の爺さんに、狙いをつけた人を押し倒し、持ち物を別のブラジル人が奪っていくというものだ。荷物は次から次へと人に渡され、取り返えすことは、ほぼ不可能になる。
 僕も外国人だからあまりいえないが、移民・難民を国内にいれるなら、政府がしっかりと働く場所などを提供する政策を立てなければいけないないと思う。だいたい、ブラジル人でさえ、食えなくて泥棒や強盗が増加しているブラジルではほぼ無理だと思う。
 日本も移民法の改正でもめているらしいが、しっかりした道筋を立て、本当に働く人のみを入れるようにしないと、国はどんどん荒れていくだろう。そんなことはほとんど無理だろうが・・・
 単に、大企業や資本家たちの願い通り、無防備に移民・難民を入れて行けば、国はどんどんあれていき、貧富の差を拡大させていくだけだと思う。


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