12・7 サンパウロの美術館 (2018/12/06)
久しぶりに銀行経営の文化センターに行った。 ここは海外から有名な絵画などの展示会や映画祭などが行われ、無料か、ほとんど無料に近い料金で見せてくれるので気が向くとふらっと行く。日本映画などもときどき上映されるのはありがたい。 見たい展示物や映画を狙っていくことはほとんどないので、ハズレをひくこともしばしばであるが、偶然に良い映画や展示物に出遭うと感激もひとしおである。 今回、行われていたのは「リアリズム50年」。写真のような絵や、本物の人そっくりの人形が展示されていた。3d画像体験もできるようになっていて楽しめるようになっている。 たいていフラッシュを使わなければ写真撮影をできるようになっているので写真を撮るが、さすがに多くの人前で、特に女性の前で、女性の裸人形の局部を撮るのは躊躇われ、つい顔だけになってしまった。仕事と割り切れば、そういう感情もでてこないのであるが・・・。 いつもなんの予備知識もなく気の向くままにふらっと訪れるので、どんな大家が制作したものかまったく知らない。よっぽど気に入った作品しか作者名を見たりしないので後で有名な作家の作品だったと知ることもしばしばである。ほんとうは、きちんとした予備知識を持って鑑賞した方がよいのだろうが、無精がたたってなかなかできない。だから、気に入った作品があった場合は、2度3度と足を運ぶこととなる。よくいく美術館や文化センターはたいていセントロにあるので撮影兼散歩のときに見に行けるからいいが、遠いと一苦労である。 サンパウロでは芸術に対して非常に寛容で日本の舞踏などもよくおこなわれている。大野和雄の舞台を見ることができたのも、浄瑠璃を見ることができたのもサンパウロである。日本に居れば決して見に行かなかっただろう。 ただ、無料や安い料金で開放するせいか、有名な絵画や講演があったりすると、とりあえず見ておこう、聞いておこうという人も含めてどっと押し寄せて、見たい絵画をじっくりみることができなかったり、講演を聞き逃してしまうこともしばしばである。
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