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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・26 クリスマスイブの夕 [全画像を表示]

12・26 クリスマスイブの夕 (2018/12/24)  良い天気になるかと思ったが、雲がどんどん増えていき、せっかくのイブはぱっとしない天気になってしまった。
 4時に散歩にでようと窓の外を見ると、外は曇りで道行く人が少ない。そのうえイブということもあり、寂しささえ漂う。出かけるのが億劫になるが、こういった日こそ、いい写真が撮れる可能性がある! と思い、無理にでかける。雨が降った時には降った時のことである。重~い気持ちにハッパをかける。
しかし、さすがに、アウグスタ通りをパウリスタ大通りにまで歩く気力はなく、途中バスにのる。バスに乗る人々も雰囲気が暗い。イブの夕方に外にいる人は幸せにあぶれた人かもしれない。乗客のくらい顔を見るとそう思わずにいられなかった。
バスを降り、パウリスタ大通りを歩くと、普段は歩道にずらりと並び布を敷いて手作りの飾りを売っているヒッピーたちさえも少ない。いるのは、犬たちに散歩を行う人と、若者グループ、旅行者のアベックなどなどである。そして警官。
警官が巡回する数が普段以上に多い気がする。何故だろう、と思っているとはたっと気がついた。ブラジルではクリスマスや母の日、などに、刑務所の罪人を解放する。もしかしたらそのせいかもしれない。
解放された罪人は、数日後に刑務所に戻らなければならないが、数%の罪人は戻らないで逃げてしまうらしい。戻らない罪人がいるにもかかわらず、その罪人が犯罪を起こしたりすることが分っているにも関わらず、ずっと今まで解放を続けている。日本人からすれば本当にアホらしい制度に見える。ブラジルはとにかく人権に対する考えが強いのである。人に聞くとブラジル国民の半分以上がこの制度に反対にも拘わらずだ。
クリスマスの飾りつけがきれいにされているのでは? と淡い期待を持ってサンパウロ1のビジネス街に来たのであるが、ほとんど飾りつけはなかった。3年ほど前は市がきれいに飾りつけを行い、それを見るために大勢の人が訪れていたものであるが。それだけ、ブラジルが不況だと言うことだろう。
、多くの家庭ではクリスマスに向け御馳走を作ったり、飾りつけをしたりしている最中で、家の中にはほのぼの明るい雰囲気で満たされているだろう。
外にいるのは、路上生活者や数人のアフリカ人グループ、そして僕のような酔狂な人間くらいである

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パウリスタ大通り。それでも人どおりはあるにはあった。 
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セントロ。人どおりは0に近い。道路脇に路上生活者が寝ているくらい


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