たぶんトラック運転手のストあたりからだと思うが、インフレがはじまり、多くのものが上がりはじめた。このトラック・ストは僕のような貧乏消費者には、たいして何も感じなかったが、自前のトラックを持たない工場経営者や中小農家にはかなり響いたらしい。というのは、ほとんどの零細工場は余分な原料をもたず必要な分だけとりよせる方式を取っているらしいからだ。 　今年、最後のオルガニック野菜市にいくと、小松菜が1レアル（30円）ねあがっていた。もし、蜂蜜が上がっていなければ買おうと決めていたが、驚いたことにまだ上がっていなかった。やはり品質の高い蜂蜜はブラジルでも結構高級で今まで購入をためらっていたのだ。おそらく来年には上がるだろう。 　当然、蜂がオルガニックの花を見分けられるわけがないので、オルガニックの蜂蜜といっても所詮気持ちの問題だけだろう。ブラジルの一般市販の蜂蜜はとにかく混ぜ物がされているモノが多いので信用できないが、オルガニック市のものは最悪純粋１００％だと信じ買っている。その分市販に比べ少々高い。 　オルガニックのものと市販のものと食べ比べてみると、オルガニックのものがやわらかな甘さに比べ、市販のモノはガツンと甘い。もちろん、花の種類によって甘さ、香などだいぶん異なるだろうから、同じ花の蜜じゃないと比べることはできない。さらに気持ちの問題もあるだろう。１００％蜂蜜であることを信じて、価格的に2倍もしないオルガニック市のはちみつを買うようにしている。 　メニエル病持ちでずっと体調がよくなかったので、去年あたりからできるだけオルガニックの野菜や製品を本格的に食する様になった。さらに日本の健康番組をユーチューブでみて理論的に体調維持をしているつもりである。 　そうすることによって、やっと体重が増えるようになり、人からも顔色が悪いといわれなくなった。さらにメニエル病が出そうな感じもなくなってきた。おそらく今の僕の食生活は、おいしいマズイは別にしてかなり健康的且つ充実していると思う。 年末で旅行にでかけた人もあり、さすがに買い物客が少ない。

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