1・4発情期 (2019/01/12)
南半球のサンパウロでは今が動物界の繁殖に時期らしい。 アグア・ブランカ(公園)では、放し飼いされている鶏やガンソ(ガチョウ)の羽化したばかりのヒナが親鳥の周囲でピイピイなきながら餌をあさっているし、犬のブリーダーの農場では仔犬がお産ラッシュらしい。 アグア・ブランカのオルガニック市の帰りに公園内を歩いていると、お面を被ったような目の周りが赤いガンソが、メスをおいかけまわしていた。見ていると1羽のオスガンソが血走った眼で睨み付け、嘴を開けて威嚇してきた。おワワワ!! その狂ったような迫力のある、燃えるような目に圧倒された。ちょうど、ジョギングをしていたおじさんが、足を止めて、「いまは発情期だからガンゾのオスたちは興奮してメスを追い回しているのさ」と教えてくれた。このオスガンソはメスを求めて狂わんばかりだったのである。僕がそれを邪魔した形になったのだ。 別のオスガンソはメスを追いつめ、後頭部の羽をむしりとらんばかりにひっぱって、背にのっかってしまった。メスは観念したように目をつぶっている。交尾である。2,30秒後にオスは背中かからおり、オスもメスぐったりした様子になった。 人間の男はいつでも発情しているから、ガンソのような激しいセックスをしなくなったのかもしれない。その激しさは快感をえるためのセックスと子孫をつくるためのセックスとの違いかもしれない。
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