移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・23仔犬の選択

2・23仔犬の選択 (2019/02/21) 探し続けていた柴犬のブリーダーを知人にしょうかいしてもらい,犬の選びに行って来た。
 金額の半分を予約金として支払うことになっていたので、行くまではああでもない、こうでもない、と心配した。というのは、半分と言っても僕にはかなりの高額で、日本のレンズ中古店でAクラスの中古品を買える値段である。ブラジルでも高額に入る。しかし、そんな心配も見事に徒労に終わった。心配し過ぎた自分に笑ってしまったほどである。
 心配し過ぎてしまったのは今まで、何度かブラジル人にだまされたり、だまされかかったりしたことがあったからだ。純粋な血筋だと言って獣医だという人間から買った子犬は雑種だったし、あやうくクレジット・カードを言葉巧みにだまし取られそうになったこともあった。また、政府(国)の仕事を受けたものの、間に入った人間に多額の金額をピンハネされたこともあった。どれも自分の不注意からであるが、僕の脳裏にはブラジル人を信用してはならない、と深く刻み込まれた。
 指定された事務所兼自宅のアパートに行くと老婦人が現れ、日系二世の夫の運転する車で郊外にある犬の繁殖場まで連れていってもらった。道すがらいろいろ話を聞くと、もう30年近く日本犬のブリーダーをしているという。話をしてくれたセニョーラは品のあるおばあちゃんで、日系の夫以上に日本語を理解できる大の日本ビイキの婦人だ。
車で2時間後やっと繁殖場についた。繁殖場につくと、犬たちはオーナーが到着したことを察知して鳴き始め、塀の外からも犬たちの鳴き声が聞こえた。かなりの騒音である。繁殖場のある場所は結構町中だったのでこんなに鳴いて苦情は大丈夫かとこちらが心配してしまった。
 仔犬は、まだ生まれて15日だという。5匹から選びなさいという。まず色から2匹に絞った。考えに考えたあげく毛の色が薄い1匹方を選んだ。いまいち、毛並がもう1匹に比べ悪いような気がしたが、もう1匹に比べ、あきらかに顔が良かった。僕好みの顔であった。今考えると、顔よりも毛並の方を考えるべきだったかと、少し後悔している。今まで3回のお産の経験、11匹の生まれた仔犬の面倒を見てきて大丈夫だと踏んだのだ。まあ、大丈夫だろう。
30日後に渡してもらえるそうだ。今から楽しみである。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.