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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・21 ブラジルの魚 [画像を表示]

5・21 ブラジルの魚 (2019/05/20) 魚の入荷が少なくなってきたような感じである。サーモンやマグロなどの高級魚はもちろん常時あるが、イワシやアジなどの安い魚が少ないのである。勝手な想像であるが、中流以下のクラスの人が魚を買はなくなったのではないだろうか? 安い魚と言っても鶏肉や豚肉より高いし、魚は、頭、骨の入った値段だから随分わり高となる。あまり健康のことを重視しない人には豚や鶏の方が安くておいしく食べられるから、魚に比べお得感があるのかもしれない。僕の様な中年以上の人間は、健康のことをついつい考えてしまうから、魚を買う。
 今日、火曜日はメルカードの魚屋に魚が入荷する曜日であるが、ほとんど安い魚はなかった。とてもマグロやサーモンのような高級魚は買えないし、大きな魚も買えない僕などは困ってしまう。結局、アジとマグロのぶつ切り(刺し身に切り分けた端で安い)を買った。安いと言っても、牛肉が買える値段だから、さして安くもない。
 ブラジルの場合は、海水魚の養殖はほとんどされていないから、アジも養殖ものでない。この辺はブラジルならではの楽しみである。しかし、太平洋で獲れる魚と大西洋で獲れる魚は、心なしかおいしさが違う。
たとえば、タイ。日本では高級魚としておいしい魚とされているが、ブラジルで獲れるタイは身が柔らかく、僕はいまいち好きでない。やはり、きつい流で育つ魚は、身が締まっておいしいような感じがする。カツオなども日本の近海でとれるものは、身がパンパンにはっておいしいが、ブラジルで獲れるものは痩せた感じで、味が随分おちるような感じである。
 ブラジルでまともに刺し身で食べられるような新鮮な魚が手に入るのは、ほとんどサンパウロくらいで、ちゃんとした、地方の寿司屋や日本食レストランはサンパウロから新鮮な魚を空輸しているらしい。そういう意味では、サンパウロでもメルカードに歩いて買いに行ける僕は恵まれていると言える。
 もしかしたら、しばらく日本の魚を食べてないせいか、おいしさの想像だけが膨らんでいるのかもしれない。今度、日本に帰ったら、じっくり魚を味わってみようと思っている

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中国人がよく買う魚屋。ガラスケースがなく魚を1匹1匹触ってを選んで買うことができる。日本でもこの手の魚屋が多かったような?
素手で触られた魚は不衛生で鮮度が落ちるので僕はここでは買わない


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