6・10 朝 (2019/06/09)
寒くなり、なかなか布団からでづらくなってきた。 布団の中で暖かさを噛みしめていると、すっかり大きくなって、ベッドに前足を軽々と乗せることができるようになったリンが前足をばっことおいてハアハア言ってる。一緒に遊ぶことを要求しているのだ。 彼女とは、毎朝、縄の引き合いとボール投げをしている。少しでも彼女のエネルギー発散になればと思い始めたのだが、休みの日も関係ないから辛い。 ヤカンをガスに置き、水を歯の無いジジババ犬ように水を温める。そして、直火式コーヒー沸し器でコーヒーを作る。 これが毎朝の日課だ。 アパートの中を、ジジババ犬にリードをつけぐるぐる歩き回り運動させ、そしてリンの運動。アパート中の窓を開け放ち、籠った空気を追い出す。年寄り犬の臭いも僕の加齢臭も風に押し出されアパートから消え去る。 一時期、突然するようになった加齢臭が最近減ったように感じる。慣れたのか? しなくなったのか? こうした体臭や身体が汚いのは、昔から耐えきれなかった。服は汚くても下着は毎日かえ、身体はきれいにしてきたつもりだ。 加齢臭がするようになって、日本に帰ったおり、妹に言うと、「誰でも歳を取るとするようになるようになるものよ。日本では、体臭消しに使う芳香剤が列車の中で問題になってるわよ」という。加齢臭は僕だけではなかったのだ。加齢臭がするようになるまで、どんな臭いなのか知らなかったが、今まで気が付かなかったが、エレベーターや建物の中あちこちでしていることに気が付いた。野菜をあまり食べず、肉食のブラジル人が臭わない訳ない。その分、香水を多くつけているのだ。 肉食から魚食に変え、毎朝食べるようにしている。しかし、煩いアパートの住人に気を使い、焼く時には蓋をしたり、焼く横でコーヒーを作ったりいろいろ臭いの工夫をしている。とにかくアパートの住人は煩い。 そんなことをしているうちに朝は終わってしまう。
 | 朝の日向ぼっこも最近の日課だ。ジジ犬(左)が10時ころになるとうるさく要求してくる |
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