7・24 新政権の、今の現状 (2019/07/23)
いつも買っている路上のフルーツ売りのおじさんが2週間ほど見られなかった。このおじさんは正直者で、わざわざ籠に持ったフルーツの中から良いものを選んでくれる。そんなわけでこのおじさんから買うようになった。値段もフェイラ(市)で買うより幾分安い。おそらくメルカードの果物問屋街の中にあるので、地方から運ばれてきたばかりのフルーツを安く仕入れることができるのだろう。 聞くと、体調が悪くて休んでいたわけでなく、この頃、さっぱりフルーツが売れなくしまったためだという。ボルソナーロ政権になってからすっかり景気が悪く成り、誰も果物を買わなくなったという。「自分には、今の政権は最低だ!」おじさんの客は貧乏人ばかりで、お金がないとフルーツを買うよりお米や肉にお金を回すような人たちだ。 投票時には、10年近くブラジルを牛耳ってきたPT(労働党)から脱却し、新しいブラジルにするんだ、という人々に期待されて新大統領が生れた。彼は軍人あがりで、正直者、今まで不正もしていなかっただけに東北伯の人々は別にして、南部やサンパウロを含む中央部の人々の期待を一身に受け大統領になった。ところが、大統領になって、数か月後の現在、彼の支持率は冷え込むばかりである。アマゾンの伐採を促進し、大学等の予算を削ったり、学生の奨学金を止めたり・・・・。そのくせ、自分の息子をアメリカの大使に押したり、別の息子は一度に19の不動産を購入したり、疑いの目で見られるようなことが多い。アメリカのマスコミはなんの経験もなく35歳にもならない人間を、世界で最も重要な国の大使にするなんて! と笑いものにされているそうだ。息子は一応、議員らしいが身内びいきを1国の政治に持ち込むな! と言いたい。 僕も最初の頃は応援していたが、ブラジルの将来を考えない彼のやり方に、強い不信感を抱いている。
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