8・22 アマゾンの森を焼いた煙がサンパウロに (2019/08/22)
昨日、アマゾンの森林を燃やす煙が、風に運ばれサンパウロの空を黒くした。サンパウロのセントロが曇りがちだったこともあり僕は全く気が付かなかった。 日本の友人がその記事を読み(ポ語だと思う)メールを送ってきて初めてしった。今朝、ポ語のネットを見ていてそのことについて書かれた記事をいくつも見かけた。きっとブラジルのマスコミも遠いアマゾンからの煙がサンパウロまで風にのってやってきたことに驚いたのだろう。 新大統領になって、アマゾンなどの森林伐採や鉱山開発が次々に行われるようになった。アマゾンのインディオ居住地が、ガリンペイロ(鉱山労働者)や伐採業者に荒らされ、さらにインディオ部落の酋長が殺される事件まで起きている。 相次ぐ、開発業者の侵入にインディオは怒り、何度も首都ブラジリアやサンパウロでデモを行った。G20ではドイツのメルケリ首相が批判をしたが彼は意に介しなかった。最近では、基金を創立し、長年アマゾンに援助をおこなってきたノルウェーも、援助を中止した。それに対し大統領はツイッターで捕鯨をしている様子をアップし、ノルウェーを批判する始末。もう空いた口がふさがらない。まるで韓国である。 世界中から非難されているにも関わらず平気で、自分がブラジルの大統領の間は好きにやるというような発言をしたり、先進国に対しては、今までさんざん搾取してきたくせに今度は自分らが開発して何が悪い、というようなことを発言したり、一般教養のある人が聞いたら驚くようなことを平気でいった。なんの経験もない自分の息子をアメリカの大使に任命しようとしたり、職権乱用、勘違いも甚だしい。 さすがにサンパウロの空にまでアマゾンの森林を焼いた煙が流れてきたとなると、国民もだまっていないだろう。一挙に支持率は落ちるのではないだろうか? 新大統領が誕生した時に、日本の雑誌社から、新大統領についての取材を依頼された。このとき取材した人々のほとんどは、今まで与党であったPT党(労働党)の汚職贈賄にうんざりしていた。彼が大統領になることによってブラジルが生まれ変わることに期待した。しかし、教育予算を削るなど、ブラジルの将来を考えない政策に、多くの国民はうんざりしはじめている。ただでさえ評判の悪い大統領は今後窮地に追い込まれる可能性が大きいのではないだろうか?
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