9・5 老ける (2019/09/05)
顔がぼこぼこになったし、髪も薄くなった。もうすっかり、おじさんだ。いや、爺さんに見えるかもしれない。そんな老けた僕を、久しぶりにあった知人たちが僕と認識することに驚いてしまう。 以前は、老けた自分をなかなか認めることができなかったが、さすがにこの頃は、老けこんだ自分を認めている自分に気づく。そんな自分が寂しい。映画俳優などは、歳をとってもそれなりに格好良く、何歳になって女性に注目される。うらやましい限りだ。 今日、ひさしぶりに古い友人に出会った。ブラジルに来た頃からの古い友人だ。僕より随分と年上の人ではあったが、自分の好き放題いきていたので、実年齢よりずっと若々しい人であった。ちょっとしたいざこざで数年あわなかったのだ。 今日、数年ぶりに会ったのだが、その老けぶりに驚いた。あまりに老けて見えたので悲しくなったほどである。黒々とした髪も白髪が交じり薄くなっていた。顔の皺は以前から多い人であったが、よりいっそう深く刻まれ、増えたようにさえ見えた。こんなに老いた友人とはあいたくなかった。それほど歳をとったように感じた。もう、寿命が尽きそうな予感さえした。さすがに、老いたことは何も口にできなかった。 当然、僕を見て、僕の老け具合に驚いたことだろう。彼も何も言わなかった。いや、あまりに老けていたので、僕が感じたと同様に何も言えなかったのかもしれない。
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