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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・17 Para voce

9・17 Para voce (2019/09/16) 毎週火曜日はメルカードに新鮮な魚が入荷する日。買う店は10年近く買っている馴染の日系人の店だ。他の店よりも少し高い時もあるが、一番信用でき安心して購入できる。店のオーナーもすっかり馴染みである。友人・知人から、メルカードは高いからアクリマソンのフェイラ(市)で買った方がいいよ、鮮度もいいし・・・、と何回か勧められたが、ずっとメルカードで買いつづけいているので今更、変えるのも気が進まなかった。
 今日行くと、普段はいない、従業員のブラジル人が売り子として出ていた。欲しい魚を買う段になると「PARA VOCE、・・・・(あんたには、この値段にするよ)」と言ってきた。短気な僕は、ここでカッとなった。この言い方は、ブラジル人がする特有の言い方で、客に媚びを売って買わそうとする言い方である。「あんたには」といいつつ、他の人に売る値段と同じである。
 「じゃ~、いくらにしてくれるんだい?」とむっとしながら聞くと、やはり普通の売値である。「僕に特別に安くしてくれるんじゃないのかい?」。そういうと彼は苦笑いしながらバツのわるそうな顔をした。
 初めての店ならしょうがないだろう、しかし、10年以上、毎週買い続けている店である。この男も5,6年まえ店で働きはじめのころから知っている男である。
 はっと、ひどく腹を立てている自分に気が付いた。こんなことで腹をたてたら、いかん(だめだ)。ここはブラジルなのだ。彼は単に、ブラジルで一般的にしている売り方で僕に接しただけなのだ。たかがこんなことで腹をたてている自分に反省。


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