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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・24写真を撮る難しさ

9・24写真を撮る難しさ (2019/09/23)  寒くなったり、暑くなったりの日が続いているが、サンパウロは、確実に夏に向かっている。日のではすっかり早くなり、6時には明るくなっているし、街路の草木はいろいろな花が咲きはじめた。
ブラジルでもっとも有名な花、イッペーは、紫、白、黄色の開花が終わり、ピンクが咲きはじめた。しかし、ここ数日、寒さが続いたために、なかなか開花がすすまない。リベルダーデ(東洋人街)広場の脇にあるイッペーローザは毎年咲き誇り、薄いピンク色の雪が降ったと見間違うほどだ。今年はまだわずかで、このまま終わる様な気がしないでもない。セントロでイッペーローザの木のある広場や街路に行ってみても、わずかに4,5の花が咲いているくらいだ。今週になって寒さが続いたことが影響しているようだ。
昔はこれほど寒暖の差がある日が続くことはなかったような気がする。もしかしたら、僕自身、寒暖にさほど気をかけなかったのかもしれない。イッペーの花が咲いたことも気に留めるようになったのも2010年以降である。
昔は写真の対象は人が多かったが、今は花や木などを撮ることが多くなった。ひとつには、肖像権がうるさくなったことがある。レンズを向けるとあからさまに嫌な顔をし、文句をいう人が増えた。撮らせてと頼むと、何のために、どこにのせるのとあまりにもうるさく聞いてくるので、面倒臭くなってとりたくなくなってしまう。別に何の理由もなく撮りたいときもあるのだ。それをいちいち説明するのは大変である。
「写真は暴力だ」と誰かが言ったが、その通りだと思う。だから、人を撮る場合は懇切丁寧に説明をする義務がある。しかし、そんなことをしていると、決定的瞬間を逃してしまうこともある。結局、ますます撮りづらくなる。


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