11・3 ババ犬ひん死の重傷 (2019/11/03)
友人に会って、2時間後に家に帰り着いた。 いつものように、リンとアズミ(ババ犬が迎えてくれた。) しかし、ババ犬の様子がおかしい。 犬たちのトイレ場所には鮮血が・・・。ババ犬を抱き上げると、逆光に照らせれ、涙が光っていた。ほとんど虫の息でようやくたっている状態である。うっ・・・。怒りがむくむくと入道雲のごとく拡がる。そんな僕の心情をさっして、柴犬リンはさっと逃げる。 ババ犬は頭を2か所噛まれ、舌がべろんと出た状態で、もう死ぬのも時間の問題のように見えた。彼女はぼーっとした状態で、僕の呼びかけにもほとんど無反応であった。 こんなことをしたのは、リンの他いない。おそらく僕のいない間に大ゲンカをしたのであろう。体重で3倍、身体の大きさは4倍程のリンにはとうていババ犬はかなわない。それでもババ犬は、リンに立ち向かったようだ。ほとんど歯も抜け落ち立ち向かえる状態ではないのに。よく殺されなかった、としか思えない。とはいいつつも、死ぬ1歩手前である。おそらく、一晩持たないだろうと思った。 その日のリンは、朝から妙にイラついていた。おそらく初めての発情が続いていることも影響していると思う。今まで、これほど、ジジババ犬と喧嘩をしたことも傷つけたこともなかった。僕が日本に旅行中、リンのみ犬ホテルに預けていたこともなんらかの影響があるのかもしれない。 怒りが抑えきれず何度か手をあげたが、リンは歯向かうことも、鳴くこともなく罰を受けた。 もう、ババ犬は一晩もたずに死ぬだろうと思った。息子に携帯でそのことを告げた。「ええっ・・・、なんで」、前日まで元気なババ犬を見ていた息子は信じられないといった声をあげた。 よく見ると、ジジ犬も耳に噛み傷がたくさんあり、一か所は穴さえ開いていた。2匹でリンと戦ったのだろう。リンは嫉妬に我をなくしてしまったのかもしれない。できるだけ平等に扱ってきたつもりであるが、リンにはそう映らなかったのだろう。 それでも、ババ犬は少しずつよくなり、餌を食べるほどに回復し、舌も少しずつ口の中に入れている時間が増えた。一時は、ペットの火葬場を探したほどである。 ババ犬は性格が激しい犬で絶対ひかない。今までも、勇敢にも自分の数倍もあるピットブルに向かって行ったこともある。 ババになっても、歯が無くても、リンに向かっていったのであろう。そんなババ犬にリンはカッとなったのだと思う。さらに嫉妬が加わり、彼女を狂わしたのだろう。
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