11・22サンパウロセントロブラックフライデー (2019/11/22)
ブラジルのブラック・フライデー
数年前から、サンパウロでもアメリカの大安売りブラックフライデーを真似て、安売りが行われ始めた。始められた当初は、大型電気店が大安売りを行い、この日のためにお金を貯めた人々がどっと押し寄せ、店の入り口には数日まえから多くの人が居座り、当日には長蛇の列ができた。本場アメリカさながら様相を見せた。 しかし、昨今はこうした大安売りを行う店も急激に減少し、名前だけブラックフライデーと銘打ち、わずかな値引きをしたり、一か月前に値段を上げ、ブラックフライデーの当日にもとにもどして根が下がったように見せかけたりする店が増えた。いかにもブラジルらしいずるさである。 昨日、金曜日、犬の散歩ようの靴を買いにでかけた。ドル為替があがっているので、製品が上がる前に買っておこうと思ったのだ。 行くと店員に「今日はブラックフライデーだから安くなっているよ!」と言われて初めてブラックフライデーということに気が付いた。1,2週間、店の前を通る度に値段を見ているがたいして安くなっているようには見えない。 「全然やすくなっていないように見えるけど、どれが安くなっているの?」と聞くと、店員は苦笑いした。毎日、ネットでブラジルのニュースを確認しているので、店のやりくちや注意点はよく知っていた。 別にブラックフライデーだからというわけでもなく、ドル為替が上がっていること、買い物はあまり好きでないので何度も足を運ぶのが面倒なことなどからモデルが古くなり安くなったもののなかから適当に2足選び買った。丈夫で長持ちし、よほど気に入らないものでなければ、色もモデルもどれでもよかった。 今や、サンパウロ・セントロでは、ブラックフライデーは名ばかりだ。おそらくサンパウロの、大方の店ではたいてい似たようなものではないだろうか。ネットでちらほらと日本でもブラックフライデーと銘打って安売りをしているのを見る。本当に安いのであろうか?
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