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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・8 ブラジルのコーヒー [画像を表示]

12・8 ブラジルのコーヒー (2019/12/07) コーヒーは今僕が飲んでいる唯一の嗜好品である。
タバコは口にしたことはあるが、1本吸ったこともない。酒は、メニエル病になってからほとんど飲まなくなった。タバコは全く吸う気にならないが、酒は時に飲むとおいしく感じる。しかし、今までの経験上、たくさん飲むとメニエル病が再発する可能性があるのでせいぜいコップ2杯である。
 コーヒーだけは毎日、午前中にマグカップで3杯ほど飲み続けている。別にそれほど飲みたい訳ではないが、なんとなく口がさみしくなり、ついつい手を出してしまう。もし、コーヒーを飲まなかったら、甘いものに手をだす可能性があるので、コーヒーだけは自分で許可しているのだ。歳をとると高血圧、糖尿病・・・などの成人病があり、本当に嫌になる。制限する自分が情けなくなるが、インシュリン注射を毎日打ったり、薬を飲むことを考えると仕方がないと思う。注射をうつくらいなら甘いモノを我慢する。
 庶民の飲むコーヒーの粉を日本の友人に持って帰ったことがある。実直な意見を聞かせてくれるように頼むと「点てても、匂いがほとんどないし、新しい粉の証明である泡立ちもない。はっきりいっておいしくないね」というものだった。友人は、コーヒー好きでいつも世界のおいしいコーヒーを自分で点てて飲んでいるようであった。
 はっきり言ってショックであった。もう少し、おいしいと言ってくれると思ったのであるが・・・・
 サンパウロに帰って、日系人の友人に聞いてみると市販されている安いコーヒーの粉は20~30%混ぜ物があるとのことだった。「ブラジル人には、それは常識だよ」とまで言われ、自分の無知を思い知った。そんなコーヒーを日本の友人に持っていったこと自体恥ずかしかった。
 それ以来、おいしいコーヒーとは行かなくても、混ぜ物がない安全なコーヒーを飲みたい、と思うようになった。そこそこ、おいしいコーヒーを飲むために直火式エスプレッソマシーンを購入した。アルミ製は痴呆症の原因となる可能性があると何かで読み、ステンレス製にした。中国製は3分の1ほどの値段で売っていたがあえてイタリア製にこだわった。当時の値段で電動式のエスプレッソマシーンが買えたと思う。コーヒーミールはブラジルにはおもちゃのようなモノしか見つけることができなかったので、わざわざ日本から買ってきた。ブラジルで、中国製の電動式が売っていたが嫌だった。
 豆はオーガニックで一番安いモノ。普通にスーパーで売っているものより少しやいくらいである。ちなみに500グラム30レアル程度(800円ほど、12月8日現在).。おそらく小さな農場で作っていて豆としてもそれほどよくないものなのだろう。僕は味音痴なので、おいしいのか、まずいのか、よくわからない。
 ただ、こんなコーヒーでもずっと飲んでいると、インスタントはさすがにおいしく感じない。
日本人がおいしくないと感じる、日本で点てるブラジル産のコーヒーも、混ぜ物いっぱのコーヒーでも、ブラジルでブラジル人が作れば、不思議に日本で飲むブラジル産のコーヒー以上においしく感じる。おいしさには様々な要因が加味されるのだと思う。

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