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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・11変わるリベルダージ [画像を表示]

12・11変わるリベルダージ (2019/12/10)  何年まえからか、リベルダージは、ブラジルコスプレの聖地となり、若者たちがたくさん訪れ、町はどんどん垢抜けしていった。洒落たカフェやレストランができ、国外、州外からの観光客が増えた。それまでは、日本から来た人が、「リベルダージには古き良き時代の日本が残っている」といったものであるが、その街並みも、雰囲気も、店も、いまでは変わってしまった。そして、また、リベルダーデが変わり始めた。
 リベルダージ広場には、いろんな食べ物のテントが出るようになり、早朝の毎日行われている日系人を中心にした老人のラジオ体操がどんどん場所がせばめられている。今年の前半はこんなことはなかったのだが、年の後半に入り急にテントが増え始めた。市が広場の使用を許可したのだろうか?
 ガルボン・ブエノ通りの三重県橋を渡ったアメリコ・デ・カンポス通りには、フェイラ(市)が突然立つようになり、パステルのテントや魚売りのテントが立つ様になった。わずか30mもない距離にである。普通、フェイらは500mほどの通りに野菜売りや魚売りなど様々なテントが出店するものであるが。
 最近のリベルダーデの賑わいに目をつけた、ブラジル人や中国人、韓国人の金を持った人間が我も我もと、金を儲けのためにあの手この手で入りこもうとしている感じがする。
 おそらくリベルダーデ区の土地で、日系人が所有している土地はほんのわずかであろう。大半は中国資本がすでに買い漁っている、という話をずいぶん前に聞いたことがある。リベルダーデ区で、日系人が経営する日本料理屋はたくさんあるが、おそらくすべて貸店舗を借りて店を開いていると思う。
 最近、メトロは、列車がリベルダージに着くと「リベルダージ・ジャポン」とアナウンスされている。おそらく、リベルダージに中国侵入に脅威を感じた日系人の有志が市にはたらきかけジャポン(日本)ということば入れてもらったのであろう。いまさら、遅い、という気もしないでもない。中国人経営の日本食店やレストランを儲けさせているだけのような気がしないでもない
 将来的に、リベルダージは東洋人街から中国人街になる、という噂も聞いたことがある。
 僕がブラジルに来た頃にはすでにあったすずらん灯と鳥居が未だ変わらずありつづけるのみてほっとする。しかし、中国人の旧正月のお祭りには、すずらん灯も中国風の絵を描いた段ボールで隠される。中国人街になる噂はあながち本当になるかもしれない。そんな気がする

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毎週日曜日リベルダージ広場で行われるヒッピー市にはたくさんのブラジル人が訪れる


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