1・7朱色に染まっていくリベルダージ (2020/01/07)
久しぶりにゆったりと街歩きをした。 リン(若い柴犬)とババ犬が大喧嘩をして以来、ゆっくりと街歩きができなかった。 扉を閉めて別々の部屋に分けて出るのだが、帰ると、初めの頃はリンがドアを開けてジジババ犬がいる部屋に入り込んでいることがしばしばあった。しかし、最近はそういうこともなくなり、やっと安心して出かけることができるようになった。リンは、成長し少し大人しくなり、喧嘩することがほとんどなくなった。 ジョン・メンデス広場からグロリア通りに入る。驚いた。 新しいお店がたくさんでき雰囲気が変わっていた。それも朱色をメイン色にした店ばかり。つまり、中華系の店ばかりである。1軒や2軒ではない、もっとたくさんである。どれも朱色の壁に朱色の看板に漢字・・・。グロリア通りは、朱色を除けばメイン通りのガルボンブエノ通りよりしゃれた感じさえする。そしてエスツダンチ通りに入ると、ここにも竜を描いたレストランなぞ、新しい店がたくさんできていた。もう、リベルダージは中国人の町と言っても差し支えがない。 リベルダージがどんどん朱色に染まっていく。そのうちリベルダージのシンボル、スズラン灯(リベルダージの通りにあるスズランのような街灯)も消えていくのではないだろうか? 寂しい限りである。 僕がきた1990年代は、あかぬけのしない、日系が経営するお店ばかりだったのに。今や中国系の店がどんどん浸食していく。これも時代の流れなのだろう。街が生きている証なのかもしれない。おそらく、リベルダージに日本人が増えはじめた頃、周辺に住むブラジル人も変わっていくリベルダージを見て、同じような寂しさをかんじただろう。 香港を逃げ出し、ブラジルにやってきて店を開いた人も多いだろう。リベルダージが中国人街になる日も近いかもしれない
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