1・22 外国人用値段 (2020/01/20)
男を通り過ぎると、突然、「グッド、モーニング」という声をかけられた。ちょっと小汚い服装から、てっきり路上生活者かな?? と思って追い抜いた男性が英語で、おはよう、と声をかけてきたので驚いた。はっとして、後ろを振り向くと、男は髭面の白人系で、ニーッと笑って片手を上げた。僕が外国人と解ったのか??? 連れている犬が柴犬だったせいか??? 今日はなくなりかけた、アロエ・ベラをいつもの古いメルカードで買うつもりだった。しかし、犬用に牛の心臓や鶏の骨がら、刺し身用の魚、息子に卵などを買ううちについ買い過ぎてしまい、所持金のほとんどを使ってしまい、のこり15レアルになってしまった。 3週間前にアロエは15レアルだったが、今年にはいりインフレが始まったので、20レアルくらいになっているかもしれなかった。買いに行こうか? どうしようか? 迷った。行くためには橋を渡らなければならなかった。少々面倒であったが、えい、ダメモトよ! とばかりに行くことにした。所持金は15レアル30センターボ。大丈夫か? 以前、買ったボックスは閉まっており、その隣でちょっとずるそうな感じのするおじさんがアロエを売っていた。一度、通り過ぎて別の店を探したがない。仕方がないので、また帰っておじさんにいくらかきいてみた。ちょっと考えて、1拍置いて、答えが返ってきた。「20レアルだよ。3つ買えば50レアルにするよ」いかにもいくらにしようかと考えた様子がうかがわれる。明らかにおかしい。 試に、「以前買った時は15レアルだったけれど、あがったの?」というと、間髪いれずに「じゃ~ それでいいよ」という答えが返ってきた。僕を外国人とみて、ふっかけてきたのか??? 20レアルでも十分安い値段ではあるが・・・。他の場所だともっとずっと高いことは知っていた。 外国人とみると、値段を吹っかけてくることはよくあることだ。友人も車を買う際に、自分で交渉した値段と、ブラジル人の彼女が交渉した値段とでは全然違ったらしい。彼女が聞いた値段の方が随分やすかった、と友人は憤慨していた。 外国人には高くても売れるだろう、言っても構わない、と思っている輩が多いのだ。すべての外国人が皆お金持ちではないのである。僕の様に貧乏な外国人もいるのだ。別に安くしてもらおうという気はないが、正規の値段を言って欲しい。できるだけ腹をたてないようにしているが、ついカッとしてしまうこともしばしばある。
 | 右端の茶色い建物が今のメルカード。旧メルカードはさらに川向うへ300mほど先。今や普通の人はいかないし、残っていること自体知る人は少ない。 |
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