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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・2 旧正月祭り

2・2 旧正月祭り (2020/01/31) 今日の犬の散歩は、早朝買い出しに出かけたため少々遅くなり9時を過ぎていた。
いつものようにリベルダージに向かう。リベルダージでは、中国の旧正月のフェスタが行われる準備がされていた。広場には大きなテントが幾つもたてられ、街のシンボル、スズラン灯には中国らしいデザインを書いた厚紙が被されている。スズラン灯ひとつひとつに被せられている中国模様の厚紙を見ると、激しい憤りを覚える。そこまでやるなら自分たちの町でフェスタをやれ! といつも思ってしまう。スズラン灯は僕がブラジルに来る前からずっと、ぼんやりほのかな光でリベルダージの夜を照らしてきた。僕にとってもっともリベルダージで愛着のあるものと言っても過言ではない。それだけにこういうことを行われるとムカつく。
 ブラジルでも、ラジオやテレビ、ネットで毎日のようにコロナウイルスのことは報道されている。にも拘わらず、フェスタを行うとは! 中国からの、ウイルスにかかった人がフェスタに参加し、拡散するかもしれないということを考えないのだろうか? カーニバルも近いし、ここでウイルスに侵された人がカーニバルでウイルスを拡散する可能性もあるだろう。
 たくさんの屋台やテントが出ていたので、今更、中止にすることができなかったのかもしれない。本国では、ウイルスが蔓延して暗くなっているだけに、そんな雰囲気を吹き飛ばそうとあえて行ったのかもしれない。もしかしたら、ブラジルにおける中国人のお祭りであって本国とは関係ないと思っているのかもしれない。とは言ってもネットの動画には多くの中国人がブラジルに入国している画像がアップされていた。空港で中国からの飛行機の乗客は検査を受けていたようであるが、おそらく熱と咳くらいのものであろう。中には症状が出ない人もいるらしいから、ウイルスを持った人間がフェスタに参加しないとも限らない。中国人はお祭りを、自粛するべきだったのではないだろうか?
欧米では中国人だけでなくアジア人全体が、差別的な眼で見られているらしい。ブラジルではそうならないことをいのりたい。


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