2・21 お酒 (2020/02/20)
30年ぶりに友人にあい、ビールを一杯だけ飲んだ。 うまい! 苦味がなんとも言えない。以前はおいしいなんて感じたこともなかったのに、久しぶりに飲むとうまい、と感じるのが不思議だ。それも苦味がおいしいなんて! そう言えば、友人がサンパウロに来た当時は毎晩のようにバールでビールを飲んだ。懐かしい思い出である。 友人がビールを買いたいというので、スーパーのビール売り場にいくと知らないメーカーのビールばかりになっていた。輸入品も随分増えている。それだけブラジル人の味覚も広がっているということだろう。 メニエル病になって以来、ほとんどアルコールは飲まなくなった。友人といると、ついつい飲んでしまうが、ひとりではまず飲まない。ほとんど友人はいないから、もうアルコールは飲まない、と言っていいだろう。別に無理に酒を辞めたわけではない。飲みたい、という欲求がまったくないのである。おそらく、お酒はもともと身体に合わなかったのだろう。 大学時代の友人に、飲まなくなった、というと驚かれる。それだけ学生時代は飲んだ。ほとんど毎日二日酔い状態であった。酔っては、モノを壊したり、人に絡んだり、道路にあるものをとってきたり、今考えると、めちゃくちゃであった。酔うと、気持ちはスーパーマンとなり、5,6人のチンピラにつっかって行って逆にやられ、財布をとられたこともあった。出入り禁止となった店も何軒もあった。苦い思い出である。 冬の北海道で凍死しなかったのは、友達たちのおかげである。よっぱらて、ぐてんぐてんの僕を見捨てず、いつも連れて帰ってくれた友人たちには深く深く感謝している。
|