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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・25 カーニバル [画像を表示]

2・25 カーニバル (2020/02/24)  朝5時、寒い!
カーニバルが終ると秋風が吹く、とよく言われるが、今朝は初秋を感じさせる寒さであった。 ネットでは、ベロオリゾンテやサンパウロで18度ほどの所があったとつたえていた。
 サンパウロのセントロは、カーニバル・デ・ルア一色である。数十万人の人出を予想し、道の至るところに仮設便所がずらりとおかれ、今年は何か所か救急病院の仮設所が設置されている。さらにスリや強盗を見つけ出すために火の見やぐらのような高台まで設置されている。
 毎年、数多くの急病人が出るのであろう。今年は涼しいが、例年だと、カンカン照りの中を、アルコールを片手に踊り、行進するのであるから、気分が悪くなったり、持病で倒れたりする人が多いのも当然である。
 スリや強盗は、数万人も集まった群衆に紛れて、スリし放題である。南米中からブラジルのカーニバルを目指してスリや泥棒がやってくるし危険極まりない。彼らは数人がグループとなり盗んだものを次々と手渡していく。バレても知らんふりをして、踊りながら人ごみの中に逃げていくだけである。現行犯を捕まえない限り警察もなにもしない。はっきり言って、やぐらを設置してもほとんど意味がないだろう。警察がいることは、少しは脅しになるかもしれないが・・・。
 もうひとつの危険はコロナウイルスである。イタリア・ベネチアのカーニバルは中止になったときくが、ブラジルではまだ感染者がゼロで、人々はまだ対岸の火事くらいにしか思っていないのであろう。テレビや新聞などのマスコミなどでは、毎日、世界のコロナウイルスの状況が発信され、薬局のマスクは売り切れになったそうであるが・・・。
 僕は、カーニバル直前に、メトロの中で、近くにいた若者から感染者に接するかのようにされ、今年のカーニバルに行くことを止めた。酔っ払った群衆からめちゃくちゃにされる可能性と感染することを恐れたからだ。ブラジルには日系人がたくさんいるので、それは杞憂であったようであるが・・・。
 中国から帰国した子供が偽感染で現在様子見らしい。おそらく、かなりの中国人感染者が入国していると思う。感染者が、自分が感染していることも気づかずカーニバルに参加している可能性は大きい。もし、参加していれば、これだけたくさんの人が集まれば、感染拡大は間違いない。これから寒くなるし、パンデミックが起こる可能性は非常に高い。考えただけでもおそろしい! カーニバルを中止にしないブラジルにも驚いてしまうが、感染者がでているのに、たとえ縮小したにしろマラソンを行う日本人にも呆れてしまう! まさに命がけの走りである。

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今年のセントロの人出。去年以上か? 右は救急


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