3・9差別発言 (2020/03/09)
今朝は、快晴で気温も20度ほどで気持ちがいい。武漢肺炎の拡散で世界中が暗い雰囲気になっているが、今朝のような爽快な朝を迎えると、そんな淀んだことも忘れてしまう。やはり、こーでなくては! あいかわらず、武漢肺炎者の感染者は増え続けている。日本やアメリカ、ヨーロッパで増加の一途だから、ブラジルも拡散するのは時間の問題だろう。僕が今一番恐れているのは、武漢肺炎の広がりとともに、東洋人差別が広がることだ。 ブラジルは一見、差別がないように見えるが意外に陰湿な差別がある。そのせいか、差別発言には異様に神経質でサッカーの応援でつい差別的なヤジを口走っただけでも、その様子がビデオなどで撮影されていたりすると、その人を見つけ出して皆で一斉に非難する。家に投石されたり、会社を首にされたり、そこまでやるかというほどの、いわゆる「いじめ」をじくじくと周囲が行うからたまったもんではない。それこそ、人生が変わってしまうほどである! 数年前にサッカーの試合で、つい熱くなり差別ヤジをした若い女性がいた。たまたま、その様子ガテレビ放映された。おそらく、カメラマンは可愛い娘だと思って撮っただけだと思う。ところが、誰か、みつけだされ、罰金を払わされた上に、毎朝のように全国放送のテレビで顔をうつしだされ、テレビで全国の人に、泣きながら謝り、差別なんてする気はなかったことを言ったにもかかわらず、会社を首になり、家には投石をされ、引っ越しをするはめになった若い娘がいた。 あの娘は今頃どうしているだろう。 いくら何でもたかが、熱くなって差別ヤジを飛ばしただけでひどいと思い、「やりすぎではないか」とブラジル人に聞いてみた。答えは「あれくらいやられて当然さ」だった。ブラジルでは「たかが」ではなかったのである。 ここはブラジル、日本人の考えがあてはまらないことが、よ~くわかった。もし、ブラジルにきても、差別発だけは気を付けたほうが賢明である。
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