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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・12 散歩

3・12 散歩 (2020/03/11) なんと武漢肺炎感染者が60人を超えた。急激な増加に驚いた。ブラジルでは、まだ死者は出ていないが、お隣のアルゼンチンでは死者がひとりでたそうだ。感染者が急増している、ヨーロッパ、アメリカとは人の行き来が多いだけに、感染して戻ってきたり、感染者が入国したり、ウイルスはブラジルにどんどん持ち込まれるだろう。
恐れるのは、東洋人に対する差別発言や行為である。ほとんど武漢肺炎に無知な人がちょっとテレビを見て、わずかな知識を仕入れただけで、失礼な行為や発言をする人が結構多い。数日前に、僕もあったし、友人もあったらしい。そういう態度をとられると、腹立たしいしので、最近はできるだけメトロやバスにのらないようにしている

朝の、犬の散歩コースを変え、アパート周辺のセントロ付近を歩く。普段から、写真を撮りながら結構歩いているのだが、朝の光の中を歩くと普段と景色が異なり、思った以上に面白い。意外なことに犬も初めてのところでも怖がらずにどんどん歩く。抑えるのが大変なほどだ。初めての場所で興奮している? のかもしれない。
セントロを歩いていると、路上生活者の犬が吠えながら突然飛び出してきた。持っている新聞紙の入っている袋を振った。犬の顔に当たる寸前で袋は空を切った。犬は少し驚き、飼い主が声をかけたのをいいことにすごすごと戻っていった。
僕の連れていた犬は後ろに隠れたままだったのではないだろうか? 見る余裕がなく、彼女を見ることができなかったがそんな感じがする。そう言えば、路上生活の男が突然蹴りかかった時もそんな感じだった。日本犬なのに、主人を守ろうという意気はないのか? 
彼女は意外にビビりであることには気が付いていた。一見、気が強そうに見えて弱いのだ。
それに比べ、もう今ではすっかりババ犬になってしまったが、彼女は本当に気が強かった。自分の何倍もあるピットブルに向かっていったし、放し飼いにされている野犬同然の路上生活者が飼う、吠え狂う犬4匹にも向かっていった。ジジ犬は、散歩に出るのも嫌がったのに、ババ犬はどんな凶暴そうな犬にほえられても喜んで散歩に出ていた。15歳をこえ、最近はすっかり歳をとり、散歩に行きたがらなくなった。今は、日向ぼっこをさせ、家の中でできるだけ歩かすようにし、ほとんど散歩にはでなくなった。


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