3・25 発令後初めてのメルカード (2020/03/24)
外出禁止令が発表されて、どんどん空の青さが増してくる。真っ青な空に綿雲がぷかりぷかりと浮かぶ風景はなんともいえず心が和む。見とれていると、つい、武漢肺炎でブラジルの人々や、世界中の人々が苦しんでいることを忘れてしまう。 外出禁止令がでてから初じめてメルカードに買い出しに出かける。スーパーマーケットやメルカードのような食料品関連商業施設は開いているはずだ。そう思いつつも一抹の不安を感じる。生産者が商品を卸していない可能性があるからだ。 途中、卸問屋街の25・デ・マルソを通る。普段は売り子が溢れている通りもほとんど人がいない。もちろん、すべての店がシャッターを下ろしている。普段、人が溢れているところに人がほとんどいないと、静けさがあたりを覆い、恐さに近い感じを受ける。それでも、街角に警官が立っているので怖さは感じないが、もしいなければ、路上生活者や麻薬中毒者が徘徊する通りは一人で歩くと怖いかもしれない。 メルカードに行くと、メイン通りにある果物屋のボックスはシャッターが降ろされていた。これじゃー、魚屋も肉屋も閉まっているだろう、と思いつつ構内を進んでいくと、肉屋は閉まっている店があるものの開いている店もあった。そして魚屋。開いてはいたもののほとんど魚がない。卸元にイワシなどの魚を頼んでいたらしいが届いていないそうだ。来週はと聞くと、もっとひどくなるだろう、との答えだった。 犬の餌に入れる、牛の心臓を買おうと臓物屋に行くと閉まっていた。鶏肉屋に行くと開いていたので、骨付き皮付きの胸肉を買う。 こんな状態が続くと、商品自体の供給が止まり、値がどんどん上がっていくのではないだろうか? 先週、ちょっと多めに買って冷凍しているが、それでも1か月もつかもたないかである。 いつもナッツ類などを買う川向かいの食料品店にいくと、開いてはいるものの、いつもは人がいっぱいの店内は僕ともう一人客がいるだけである。この状態がつづけば、閉まるのは確実である。 サンパウロ市のサイトを見ると、人の移動までは禁じていない。犬の散歩やジョギングなども禁じてはいないが、できるだけで、外に出ないことを推奨している。 なので、エネルギーの溜まった犬の散歩にでてエネルギーを発散させることにした。パリやイタリアの北部の都市では外にでることさえも禁じられているらしい。それを考えると、まだなだマシだ。 数十分のジョギングや散歩などは、健康のためには良いと思うのだが。むしろ家に閉じこもって陰気に過ごしていると武漢肺炎にはかからないかもしれないが、健康を害しそうだ。もちろん、帰った後に手洗い、うがいなどは必須だし、できるだけ外出中は人に会わないほうがよいと思う。
 | ほとんどシャッター街と化した問屋街、25・デ・マルソ |
| ,  | メルカード構内。ほとんど客がいないし、店も閉められている |
| , , ,  | どんなときにも花は咲き、季節はめぐり、地球は回る。 |
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