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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・28 武漢肺炎を受け入れるしかないような???

3・28 武漢肺炎を受け入れるしかないような??? (2020/03/27) ブラジルもついに感染者3000人、死亡者100人越えがまじかに迫ってきた。
 サンパウロでは、外出禁止令に続き、食料品、医療品関連を除く商業施設閉鎖が命じられているが、マットグロッソやサンタカタリーナ州など4州では、解除され経済活動が行われ始めた。これは正しい方向だと思う。日本や欧米のように自宅でネットやテレビ電話で仕事ができるほどブラジルのほとんどの業種はまだまだ整備されていない。多くの人が低所得者であるし、まだまだ手作業・人海戦術の仕事が多い。
 もし、経済活動がこのままストップされたままだと、国民の多くは貯蓄がないから途端に破綻するだろう。600レアル(1万円ちょと、最低給与の約半分)の補助金を出すようなことを言っているがほとんど「やけ石に水」であろう。
 飢餓するか? 罪を犯すか? 武漢肺炎か? と問われれば、武漢肺炎を選ぶ人が多いのではないだろうか? 勿論、感染者は増えるでるだろうが、ブラジルのように医療が整っていない国では病院に行っても同じだし、まだ世界でも治す薬やワクチンもまだ開発されていない。栄養、睡眠をよくとって免疫を向上させ、感染を防ぐか、たとえかかっても軽症であれば自宅に籠り自然治癒を促した方が良い。
 ブラジルでは、武漢肺炎を普通のコロナビールス、インフルエンザと同等にみなすしかないのではないだろうか? 致死率は低いようだし・・・。たとえ感染しても公共病院では満足のいくような治療は受けられないと思う。ただでさえ公共病院はあまり清潔だとは言えないし、経験のある医者は少なく学生上がりの医者ばかりのように感じる(一度利用した経験からの私見)。
 重症にならない限りは病院にいかないようにし、他の重病者や武漢重症患者用に医療施設をあけた方が良い。保険に入っているような人は、私立病院で、ほぼ最新の医療機器で治療を受けられるだろうが、そうでない人は隣とのついたてもないベッドで野戦病院状態で置かれるだけだろう。イベント会場のアニャンビーに千数百のベッド設置され、パカエンブー球場にも数百のベッドが設置され初の野外隔離病院として利用されるらしい。普通の状態でさえ医者が足りないといわれているのに、こんなところ隔離されれば、たとえ陰性であっても、院内感染し死ぬのを待つだけであろう。家で引きこもっている方がまだ自然治癒する可能性がありそうである。
 ボルソナーロも、商業施設の閉鎖をやめ、経済活動を戻すべき、のようなことを言っている。これに対し、多くの州知事は反対らしい。できるだけ感染しないように経済活動は続け、ブラジル人の好きなバイレやコンサートなど人が集まるところに行かないようにし、外に出ると手洗いを行うことを義務付ければ感染はある程度抑えられるような気がする。
 もちろん舞台やコンサートが中止されることにより音楽家や俳優、たずさわる人々は被害をうけるだろう。そうした人々には国が援助をする必要がある。とにかく武漢肺炎嵐をとりあえずは受け入れ、害を最小限に留めてやりすごすことしかないと思う。そのためには、我慢は必要である。
 先進国と言われる欧米諸国でさえ大変な状態なのに、ブラジルのような後進国ではよほどうまく対処していかないと、大変なことになるだろう。まずは、できるだけ経済活動を止めないことだと思う。


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