4・1 心に刻む (2020/03/31)
悲鳴に近い叫び声と怒号、そして鍋を叩く音に目が覚めた。。足元で寝ていた犬たちも何事かと目を覚ました。時計を見ると11時半に近い。 どうやらボルソナーロが何か声明をだしたらしい。ネットでどういうことを言ったのか探すが、いまいちわからない。明日の朝探すことにして再び寝ることにした。 今朝、調べると、死者が200人を超えていた。1日に42人死んだらしい。これでボルソナーロもトーンダウンしたようだ。その彼の声明に対する国民の反応が昨晩だったのだ。僕としては今まで彼が言っていた、「仕事こそ、最高の薬」「武漢肺炎はちょっとした風邪」という考えを貫いて欲しかった。これで、もし、サンパウロがロックダウンにでもなれば大変なことになるだろう。今までボルソナーロの強気発言が、唯一、光明だったのに! あ~あ!!
犬の散歩中、日本語を耳にした。 「こんにちわ」「こんにちわ」 最初、何をいっているのかわからなかったが、路上に毛布にくるまって座っていたまだ若いモレーノ(黒人と白人の混血)が僕に向かって声をかけていた。彼の方を向くと、手を口の近くに寄せて、何か食べ物をくれ、という風なポーズをとった。と、言われても、犬の散歩にはお金も何も持ってでない。最近では、ブラジル人は、東洋人はすべて中国人とみなし、「ニーハオ」と声をかけてくる。それほど中国人が増えた。そんな中で「こんにちわ」と日本語で声を掛けてきてくれ、妙にうれしかった。何かもっていればあげたかったが、何も持っていなかったので無視をするしかなかった。 明日、忘れずに何かあげよう。そう、心に刻んだ。
 | 日頃は車の多い9・デ・ジュリオ大通りもほとんど車の通行がない |
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