移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・6 武漢肺炎、爆発的拡散 [画像を表示]

4・6 武漢肺炎、爆発的拡散 (2020/04/05) 外出禁止令が出てから3回目のフェイラ(青空市)を迎えた。
 僕が毎週行っているいる、オルガニックの野菜や果物ばかりを集めたフェイラは、初日こそ、野菜などの商品も買い物客も少なかったが、2回、3回と回を重ねるごとに売る側も買う側も慣れていき、商品も客も増えてきた。
 もともとこのフェイラはアグアブランカ公園内の屋内で行われたいたが、公園が武漢肺炎のために閉鎖され、やもなく公園すぐ近くの通りで行われることになった。そのため、多くの客はどこで行われているのかも知らず、農家も売れ残りを恐れあまり野菜をもってこなかった。
 うちの近くで行われている一般のフェイラも3回目の今日は結構買い物客が多かった。値段を見るために散歩の帰りに、フェイラを見て回ったが値は上がっていても100円ほどであった。2,3倍の値上がりをしていではと思ったが、この機に乗じての大きな値上げはなく少し安心した。ブラジル人を少し見直した。もしかしたら、消費者の通報を恐れてしなかったのかもしれないが・・・。
 現在、ブラジルは、感染者約1万人、死亡者は500人にも迫る。保健省の大臣は「誰もが武漢肺炎に接触するだろう」というようなことを口にするようになった。大統領も「これ以上隔離すべきでない、雇用・貧困層に大打撃だ」ということを批判を恐れずいっている。ツイッターも2回消されたらしい。
 何度も同じ事を書いているが、欧米や日本のような経済大国、医療先進国なら、都市閉鎖をしてもなんとか持ちこたえるだろうが、ブラジルのような貧富の差が激しく、低所得者が多い国ではそうはいかない。批判も多いが、僕個人としては大統領に賛成である。
 ブラジルでは、もう、デング熱や黄熱病そして殺人と同等に武漢肺炎をみなすべきだと思う。もちろん、感染者を増やさないように個人個人が気を付けるべきだし、イベントやディスコなど、密閉された場所での集まりは行わないようにすべきだ。
 ファベーラに住む貧困者は、衛生状態が悪く、手洗い(石鹸がない)、うがい(水がない、あるいは水の出る時間がきまっている)さえもできない状態らしい。さらにもっと貧しい路上生活者も大都市にはおおい。経済活動がストップされれば、武漢肺炎以外の他の病気が増え、そして飢える人々もでてくるだろう。そうなると治安もますます悪化していく。世界が今のような状態がつづけば、ブラジルのような国では,ワクチンや薬が開発されるまで、経済活動をストップさせないで病気との共存を考えていかなければならないように思う。

DSC_2729_04.jpg
オルガニック・フェイラ


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.