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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・9 パンデミックは時間の問題? [画像を表示]

4・9 パンデミックは時間の問題? (2020/04/09)  「小春日和」のような爽快な天気が続く。もっとも昨日、2日前は曇り模様であったが・・。武漢肺炎の影響で、外出禁止令が出てから不思議に爽快な天気が続く。
 3月半ばあたりから、感染者数は、あれよあれよと増大し、ついにその数は1万5千人を超え、死者は800人になった(4月9日現在)。昨日は1日で過去最高の133人を記録した。おそらく、感染者、死者ともさらに増加し、びっくりするような数になるのではないだろうか。もちろん、僕もその数の中に入ってしまうかもしれない。
 欧米の食文化が怒涛のごとく流入するようになって、最近のブラジル人食生活は大きく変わった。ファースト・フードが増え、マクドナルドやバーガーキングのハンバーガチェーン店が激増したし、デリバリーを中心とした大小のピッザ店が驚くほど増え、ピッザの消費量は随分前に本場イタリアを抜いた。
 多くのブラジル人の体型は変わり果て、アメリカ人並みにぶくぶく太ってしまった。いわゆる百貫デブが増えた。2000年前は、思わず後ろを振り向いてしまうような、完璧なボディの美人が多かったが、いつしかあまりみかけなくなってしまった。ひとつは僕の住んでいる場所がほぼセントロだということもあるだろう。お金持ちの住むジャルジン・パウリスタや高級住宅街にいけば、以前同様、見惚れるような体型の女性もいるだろう。
 というのは、今、お金持ちほど健康に気を付け、美容や体型を維持するために健康的な食事をし、運動をし、そのためにお金をかける。多くの貧乏人は、安価な炭水化物の食品やファーストフードを多くとり、偏太りしていく傾向が強い。そして、お金がたまったら、安易に脂肪の吸引をしたり痩せる手術を施す。こんなことをして健康に良いはずがない。そして、どんどん免疫性は落ちていくだろう。と、思う。実際、成人病もぐっと増えている。
 もちろん、食に気を付け、健康に気を遣う人々も増えてきているがまだまだすくない。実際、サンパウロには、オーガニックの野菜を売るフェイラやスーパーもどんどん増えてきている。
 武漢肺炎に感染し、死亡するのは、必ずしも医療不足や高齢のせいだけではないと思う。日頃から食に気を付けないために免疫性が落ちていることもあるだろう。もちろん、貧困から健康のことなど構っていられない人も多い。それだけに、ブラジルのパンデミックは避けられないと思う。武漢肺炎の終息後、健康の大切さ、食の大切さ、を実感するブラジル人は多いだろう。

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レプブリカ公園。よく路上生活者が日向ぼっこをしている


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