移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・11 パンデミック初の休日 [画像を表示]

4・11 パンデミック初の休日 (2020/04/10) 金曜日、パンデミック初の休日を迎えた。
サンパウロは今日も秋晴れの良い天気である。爽快だ。コロナウイルス流行下でなければ、多くの人が外出しているだろう。
 朝、ネットニュースを見ると、感染者は17857人を記録していた。24時間で12%増し、24時間で141人の死亡者を出したらしい。それにもかかわらず、自宅待機率は49%と減り、人々の気持ちが緩み始めていることに、サンパウロ州のドリア知事は怒り心頭で、罰金、逮捕も辞さずと息巻いている。
 その記事を読み、今日の犬の散歩はどうしようかと考えた。罰金をかせられてもあほらしいし・・・、窓の外を見ていると、犬連れの歩いている人も数人いる。アパートの周辺なら大丈夫だろう、と勝手に決め込み、いつもどおりカメラいりのバックをもち、出かけた。
 9・デ・ジュリオ大通りにかかる橋を渡り、アウグスタ通りにはいったところで、パトカーが通り過ぎた。何か言われるかと思ったが、こちらを見もしないで通り過ぎた。ちょっと拍子抜けだ。
 考えてみると、これはチャンスである! 今後、よりたくさんの感染者、死亡者が出れば、記事通り厳しくなる可能性はある。パウリスタ大通りの様子を見に行きたいとずっと思っていた。急遽、コースを変え、パウリスタに向かう。
 アウグスタ通りをあがると、パウリスタ大通りに行き当たる。しかし、アウグスタ通りは、人通りがまばらで、路上生活者が目立つ。パトカーの巡回は普段以上に多いものの、見るからにおかしな奴が多く危なそうである。水入りのペットボトルを思いっきり蹴る上半身裸の男や、大声で叫ぶ男がふらふら歩いている。絡まれる可能性が大きい。そこで1本住宅街に入った通りを行くことにした。その通りにも路上生活者が普段以上にたむろしていたが、買い物に行く歩行者がアウグスタ通り以上に多く、まだ安心感がある。
 無事、パウリスタ大通りについた。車も歩行者もほとんど途絶え、高層ビルが道の両脇に立ち並ぶゴーストタウンのようになっているかと思っていたら、ジョギングをしたり、サイクリングをする人が意外に多かった。ちょっと想像が外れてしまった。拍子抜けだ。
 ずんずんパウリスタ大通りをブリガデイロ通り方面に歩く。パウリスタ美術館を通りすぎ、日本領事館が入るトップセンター(ショッピングセンター・ビル)前を通り、ビッシーガ(イタリア人街)を抜けた。途中、塀越しに犬が吠えかかり、リン(連れている犬)が怖がっているのがおかしかった。というのは、うちにいる犬はジジババ犬でいつも彼女がいじめる側であった。彼女が他の犬を怖がっているのを初めて見た。リンより遥かに大きく、吠え声も図太くいかにも怖そうだったから当然といえば当然であるが・・・。
 ライブハウスやイタリア・レストラン、飲み屋が軒を並べるイタリア人街には、以前、よくいっていたが、ここ数年ほとんど行っていなかった。すっかりさびれてしまい多くの店が閉じ、武漢肺炎でトドメをされたような状態になっていた。よく行った、有名ライブハウス、ピウピウはまだ営業している様子だったのでほっと胸をなでおろした。

DSC_2815.jpg
サンパウロのシンボル、パウリスタ大通り。ゴーストタウンのようになっているかとおもっていったが、ジョギングや散歩をする人が、いつもに比べると少ないもののいた。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.