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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・17 閑散としたリベルダージ [画像を表示]

4・17 閑散としたリベルダージ (2020/04/17) 昨日、サンパウロ市のブルーノ市長が、外出の際はマスクを推奨します、との声明があった。もしかしたら、通行人がすべてマスクをしていて、してなければ警官にうるさく言われるかも、と思い、犬の散歩に行くためにマスクを作る。
 マスクを買おうにも、数日前に僕が探したときにはどこの薬局にも売っていなかった。もしかしたら今は薬局に入荷が始まっているのかもしれないが・・・。日本でも、まだ手に入れるのは大変らしいから、おそらくサンパウロにもないだろう。ぶつぶつ言いながらハンカチを探す。
 どこかにハンカチがあったはずだ、と思いながら、探しに探すがみつからない。恥ずかしい話だが普段はハンカチをもち歩かない。トイレに備え付け(サンパウロだったらたいてい? 備え付けられている)の手拭きティッシュで拭くか、なければ、水を切ってズボンで。
 たしか1枚青いハンカチを捨てずにとっていたはずだが・・・。ない。諦めて、適当な薄い布はないかと探すと、洗ったばかりの枕カバーがあった。これならいけるかも!! ユーチューブにあった作り方を思い出しながらつくる。3枚に折って顔に当ててみる。鏡で見るとどう見ても大きい。おしめを顔に当てているようである。仕方がないので切ることにした。遠目に見れば普通のマスクと見えないこともなかろう???
 ゴムをつける。まっ、いいだろう!! その不細工なマスクを見たら皆笑うだろうが、つけるのはどうせエレベーターと建物の中くらいである。乗り合わせる人がいないかもしれないし・・・
 一応、作ったマスクをつけてエレベーターに乗るが下に降りるまで誰も乗ってこなかった。建物の外にでると、通行人の半分くらいの人はつけていない。巡回している警官も。安心して不細工なマスクを取り外し散歩を始める。
 今日は珍しくリベルダージ方面である。しかし、寂しくなるほど人がいない。曇り空でぱっとしない天気と、20度という肌寒い(サンパウロの気候に慣れた人にはちょっと寒いくらい)気温のせいもあるだろう。
 リベルダージ広場に行くと、いつもどんなときにも開いている中国系のお店がしまっていた。そういえば、主人が死んだ、と友人が言っていたことを思い出した。中国系の店は日曜日もクリスマスも休まず開いているから、こんな時でなければ閉めることはない。
 広場も大通りもメイン通りも、州外からの観光客もなく、閑散としていた。はやく元のリベルダージに戻ることを願いながら、早足で街を通り抜けた。

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閑散とした数日前のリベルダージ。今日はもっと閑散としていた


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