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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・22 パスポートの更新

4・22 パスポートの更新 (2020/04/21) パスポートの期限が8月に迫り、更新にサンパウロ領事館に行ってきた。
領事館が入っている建物は、商業施設や事務所なども入った総合ビルで、商業施設閉鎖令中のため、領事館の他いくつかの部屋を除いて閉鎖されていた。
 しかし、ネットで調べると領事館はサンパウロに住む邦人を援助するために閉じることなく開いていた。多分しまっているだろうと思っていただけに感激ものである! ご苦労様といいたい。 
 領事館には数年前嫌な思い出があるためにそれ以来、あまり大きな期待はしなくなっていた。その時の窓口が小太りの、日系おばさんだった。とにかく横柄で、たかが2年領事館にいるだけ(本人が言っていた)で自分は何でも知っている、自分の言うことはなんでも正しい! というような態度をとってきた。もし、対応を受けた人が日系人だったら、うえから目線であのようにまくし立てられたらスゴスゴ帰る人が多いと思う。二人のやりとりが激化をしているのを見ていた男の職員、彼女の上司? が他の人の目を恐れてか? その女性と変わった。このおじさんもねっちり系の嫌味な男性であったが・・・。 
 あまりに腹がたって、ツイッター、邦字新聞をはじめ、日本の雑誌・マスコミの知り合いの編集者に、「外国の日本領事館職員のひどい現状」と題して書いてに送ろうと思ったものである。以前にも、友人の日本人が同様にその対応のひどさに怒っていたし、知り合いの日系人からも聞いたことがあった。調べればいくらでもホコリが出たと思う。当時は、おそらくすべて、このおばさんへのクレームだったのではないかと思う。
 一応、こうした動きをする前に、領事館にクレームのメールを出した。まさか返信が返ってくるとは思ってもいなかった。おそらくそのセクションの責任者からだと思う。自分のいない間に不快な思いをさせて申し訳なかったとの内容のメールを頂いた。思いもよらなかったその丁寧なメールに、徹底的にやるつもりだった気持ちは和らぎ、止めた。昔は、日本でも役所で同様の妙な勘違いをした役人が多かったと思う。エレヴェーターの中で当時の腹立たしいできごとが、ありありと浮かんできた。

 ネットで調べると、現在サンパウロ領事館は、武漢肺炎の感染拡大を防ぐために不要不急の受付はしない、とあり、訪問する際は、メールで受け付け番号を受ける必要があるとあった。
 面倒くさかったが、今後、武漢肺炎の感染がいっそう拡散し、領事館が完全に閉まってしまう可能性もある。もしもの時にパスポートが切れていればどうしようもない。メールで受け付け番号をもらい行くことにした。
 建物の総合入り口に行くと、閉まっていた。開いていた駐車場の警備員尋ねると、領事館は開いているいるので電話するから、ちょっと待ってくれと言われた。
 それから数十分後、領事館の職員が降りてきてくれ、領事館内に通された。館内に入る前に、熱の検査器を額に当て検査され、OKが出てやっと通された。普段は査証をとったりするために来た人々がいるホールもがらがらで誰もいない。
 先ほど迎えに来てくれた職員受け付けてくれた。手慣れていてパキパキパスポート更新の作業を終え、僕の2,3の質問にもあっさりと答えてくれた。頭の切れる有能な人だということがすぐに分かった。何よりも嫌味なところがない点がいい。
 おそらくネットが発達し、クレームなど情報が日本にも流れるようになり、領事館の対応もよくなったのだと思う。もちろん、受け付けてもらう側にも、横柄で権力を傘に着るような、うんざりするほどひどい人がいると思う。受け付けてもらう方も受け付ける方もお互いに気持ちよく接することができるような場所になることをこれからも望む。
 


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