4・29 まったく先が見えない (2020/04/28)
今日はメルカードへ買い出しの日。朝9時前にいそいそとでかける。相も変わらずいい天気である。そんなことを思いながら足をすすめていく。お茶の水橋付近にでると、路上生活者がぐっと増える。なんとなく先々週に比べ(先週はチラデンテスの祭日で行かなかった)路上生活者が増え、通行人が減っているような気がする。そう思いながら、パトリアリカ広場を抜け、サンベントウ通りに入る。あれっ!!! 「vede(売ります)」「aluga(貸します)」の板をつけ、シャッターを閉めた店が急激に増えている。僅か2週間でこれほど店が閉鎖されるとは・・・・。う・・・ん。2週間前に通ったときには、まだ活気あった。この通りには安い眼鏡屋が昔から多く、呼び込みの人間が以前はたくさんいたものだ。2週間前にもまだ数人はいた。しかし、今はゼロである。 問屋街の25・デ・マルソも人がぐっと少なくなっていた。道角でピチピチの制服を着た婦人警官がおしゃべりに花を咲かせていた。彼らは仕事を失う心配もないから平気だ。営業施設閉鎖令と外出禁止令が延長され、商店はぐっと冷え込んだようだ。 メルカードに行くと前回は活気を盛り返しつつあった、果物屋や軽食屋の多くは、客が少ないのでまた店を閉めたところが多くなっていた。 いつもいく魚屋に行くと、友人が手持無沙汰にしていた。「漁船が捕った魚10t近くも、みんな海に捨てたって」 「えええ! どうして」 「売れないからさ。うちもレストランは全然だめ! あと数か月、こままだったら店をしめなきゃならないだろうね」 しかし、妙に余裕がある。よくよく聞くと、店は閉めなきゃならなくなるものの2年間くらいはなんとか暮らしてはいけるそうだ。それを聞いて、5,6か月分しか持ち金がない自分に強い不安を覚える。 抑えに抑えて、イワシ1.5キロに卵30個を買う。イワシはいつもより40%も安くなっていた。売れないから安くするしかないそうである。 犬の散歩で中・高級住宅街を散歩する以外は自宅謹慎しているうちにセントロは大きく変わってしまっていた。政権も迷走しているし、今後、どうなるのだろう。全く先が見えない。強い不安に駆られる 。
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