4・29 マクンバに見えるかも! (2020/04/29)
再生野菜栽培用の野菜片10数個を、薄く水を張ったお皿にいれて栽培していた。アパートの裏入り口の日当りのよい窓際においていた。 ブラジルの多くのアパート用建物は中央部分が空洞になっており四方をアパートで取り囲む作りになっている。窓際に野菜片を乗せたお皿をおいておくと、1つ1階上のアパートもいれて少なくとも6つのアパートから見える。 ちょうど息子が来たので、栽培している野菜片を見せると 「マクンバにまちがえられるから止めた方がいい!」という。 「ええつ! マクンバ!!」 マクンバとは呪いの術のことで、日本いうとちょうど、呪いの藁人形のようなものである。呪いをかけたい人の家の近くに素焼きの皿に鶏の死体や牛の心臓などを入れて、術をかける。最近はほとんど見なくなったが、2000年までは市内でも街角に、術をかけた皿がおかれているのをよく見かけた。 全然違うだろう! と思ったが、少なくとも息子にはそう見えたらしい。まさかとは思うが息子と同様に思う人がいて、クレームをする人がいるかもしれない。慌てて、アパートの中で見えない所に取り込んだ。とにかく、この建物の管理責任者は煩く嫌いな人間なのだ。顔もあわしたくない。まさに性が合わないタイプの人間なのだ。おそらく向こうも同様に思っているだろう。 でも、マクンバとは。言われてこちらの方が驚いた。
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