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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・9 ニーハオとこんにちは [全画像を表示]

5・9 ニーハオとこんにちは (2020/05/09)  今日は犬の散歩で久しぶりにリベルダーデ(東洋人街)・ルートを行くことにする。
 とにかく車が少ない。そして人も。まるで、正月1日のようである。まったりとした雰囲気が漂う。そして変な違和感。天気は雲がほとんどないテカテカ日和。昨日、ブラジルは1日あたりの武漢肺炎による死亡者615人、世界第2位に相当する死者数を記録した。まさに武漢肺炎が猛威をふるっている状態である。サンパウロではこの死者数の発表に恐れをなした人々が外出を控えているのであろう。
 しかし、ネットニュースによると、ノルデステ(東北伯)のマラニョン州の州都サンルイスではロックダウンが行われているにもかかわらず、フェイラ(青空市)は多くの買い物客で賑わっていたらしい。外出を自粛する人はロックダウンをはじめて、最高約57%だったという。地方の人はまだまだ、武漢肺炎の恐ろしさは他人事のようなものかもしれない。サンパウロやマナウスのように棺桶が足りないほど死者がでると人々もその恐ろしさを感じるのではないだろうか。もしかしたら、ロックダウンが行われていることさえも知らない人もいたかもしれない・・・。これはあくまでもネットのニュースなのでどこまで事実なのかはわからない。多分、信用できるとは思うが・・・。日本もブラジルもマスコミの情報は完全には信用できない。 
 リベルダーデの入り口にある、最近できた中国人経営の食料品店にタクシーをのりつけ、何袋もの食料品を大量に買い積み込む中国女性が2人。妙に苦々しくその様子を見てしまう。中国国民には、武漢肺炎が世界に拡散されたことには責任はないのに・・・。悪いのは、習近平、中国共産党である。反省。
 メールで、大学の助教授をしている友人に、中国人を差別するのではなく、お互いに利用し、利用されながらうまく関係を築きながらやっていかなければならないね、と諭され、まさにその通りだと思ったばかりなのに! どうも、マスコミ等に踊らされ? 中国人、韓国人憎し、と思ってしまう。悪い癖である。ただ、知らなかったとはいえ、中国国民が世界中にウイルスを運び、撒き散らかしたことは事実だと思う。
 3月の中旬に、メルカード・ムニンシパル(市営メルカード)に買い物に行くと、マスクをしている東洋人は確実に中国人だった。拡散した同胞たちからのウイルスに感染しないように自分たちはしっかりマスクをし、防御しているのには、少し腹立たしささえ覚えたものである。
 ブラジル人に「ニーハオ」と言われるとむっかっ腹が立つし、ぎゃくに「こんにちは」「さようなら」と言われるとうれしくなる。思わず、路上生活者などに「こんにちは」と呼び掛けられると、(よく見わけがついた! あんたは、えらい!!)という気持ちになり、お金をあげたくなる。店員だとモノを買いたくなる。逆に「ニーハオ」などと言われようものなら、(中国人と日本人の見わけもつかないのか! それなら、何もいうな!!)と無視して通り過ぎる。最近は中国人と日本人の見分け方は難しくなってきて、自分でさえも間違ってしまうことはしばしばなのに、そう思ってしまう。悪い癖である。
 ただ、今後、中国人差別は世界中で増えるであろう。当然、多くの人は、日本人と中国人の見分けは付かないから、世界中で日本人も同様に差別を受けるだろう。

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3月下旬のメルカード。マスクをするのは東洋人


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リベルダーデ大通りにかかる陸橋から。普段は車で一杯の道もガラガラ


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