5・11 サンパウロの商業施設開業禁止令は延長?? (2020/05/10)
日曜日には、住んでいるアパートのすぐそばでフェイラ(青空市)が立つ。5時半ころからテントを立てはじめ、6時ころから売り始める。今日は、売っている人々に気合が入っており、22階のアパートからでも 、売り子の、客の呼び込みが聞こえる。隙間があったテントも、びっしりたてられ、武漢肺炎以前の状態にまで戻った。 武漢肺炎が蔓延し、野菜や果物を売るのを控えていたのか? 運送システムが混乱していたのか? 出店するテントは、しばらく少なかった。しかし、3月の中旬あたりから始まった自粛に、テントの出展者はついに耐えられなくなったのであろう。フェイラやスーパーマーケットの食料品販売の自粛は、州政府にも禁止されていなかったのであるが・・・ サンパウロ州政府は、まだ発表していないようであるが11日までの、営業施設の禁止令を、31日まで伸ばしそうな、感じである。しかし、3週間以上も、店を開けずにいた営業主は、この日を心待ちにしていたはずである。もし、11日が31日まで延びれば、その発表時にはパネラッソ(鍋叩き)の音が町中に響き渡るであろう。今日のフェイラを見ても解るが、お金が入らない人々は、もう限界間際である。おそらく、このままいけばデモが巻き起こりそうな感じがする。よく日本で、延長になってもデモが起きないものだと思う。民度が高いから? 大人しい国民だから? 武漢肺炎にかかるのも怖いが、金がなくて追い込まれるとそれ以上に辛いと思うが! 政治家や公務員などは全くお金の心配も必要ない。警官などは、のんびり見回りをしながら、笑いながらおしゃべりに花を咲かしている。うちのアパートのシンジコ(管理責任者)は普段威張っているうえに高給取り、今日は持てないくらいフェイラで買い物をしていた。こちらはアパートの管理費をどうやって工面するか困っている状態なのに! こういう姿を見ると腹立たしい。マットグロッソ州の方では検事などに、コロナ・ボーナスをだしたそうである。 結局、困り、飢えるのは貧乏人だし、バタバタ死んでいくのも貧乏人だ。金持ちはたとえ感染しても、しっかり設備が行き届いた私立病院の快適な病室で治癒するの待つだけである。 なので、僕のような金のない人間は免疫を高め、かからないようにするしかない。自分の身は自分で守るしかないのである。
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