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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・21 激増する死人・感染者 [画像を表示]

5・21 激増する死人・感染者 (2020/05/21) 日本に住む甥にラインでメッセージをだしたところ、ブラジルの死者・感染者の急増ぶりに驚いていた。たしかに、日本や中国で流行っていたころには、ブラジルはまだ1桁で、2月のカーニバルの頃にはじめてイタリアからの帰国者から感染者が出たことが発表されたような覚えがある。最近、カーニバル前から、武漢肺炎は、ブラジルで流行していたというニュースもみる。実際はそうだと思う。カーニバルでブラジル中に拡散されたのではないだろうか?
 あれよあれよという間に感染者が激増し、今や死者は13000人を超える。感染者も英を抜いて世界3位である。未だにピークを迎えそうな気配がみられない。路上生活者や低所得者層が多いし、低所得者層が多く住むファベーラ(貧民街)では一部屋に何人も住む状態だ。その上、冬になり気温はどんどん寒くなっている。まだまだ死者・感染者は増えるだろう。先がみえない。
 マラニョン州では都市のロックダウンを解除し経済活動の開始を発表したという。おそらく、経済が止まり、食べることができなくなった人や経営者から非難があいついだのではなかろうか? ブラジルが日本や欧米諸国の真似をしようとも土台無理な話である。もし、ロックダウンしたとしても、政府が保証してくれればいいが、保証もなしに経済活動をストップし、家から出るな、と言われても無理な話である。負債国を脱し経済国になりG20に入るようになったとはいえ、ブラジルはまだまだ貧乏国家なのである。政府は援助金として1と月やっと600レアル(約12000円)を3か月だすことになったが、もし、援助が続いたとしても200レアル程度であるらしい。わずか5000円にも満たない。欧米や日本とは格段の差である。
 ブラジルのような貧乏国家は経済をストップをすることはできない。ストップしたら多くの人がたちまち飢え、治安は悪化の一途を辿るだろう。大統領のいうように、「武漢肺炎をちょっとした風邪」とみなし、インフルエンザと同じように毎年つきあっていくしか方法はないのではないだろうか。これは、あくまでも1個人の意見ではあるが・・・

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今朝のセントロ


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