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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・22 武漢肺炎下のサンパウロ・セントロ [画像を表示]

5・22 武漢肺炎下のサンパウロ・セントロ (2020/05/22) な、なんとわずか1週間で10万人以上の感染者が出たそうである。さすがに、いくらなんでも、これは間違いだろう、と思い、何度も見直したほどである。ブラジルの場合は、PCR検査は微々たるものであるから、どうやってこの数字を出したのかわからないが、少なくとも死者数はある程度あっているだろう。もちろん、それ以上であることは確かである。現在の感染者数は31万人を超え、死亡者数20047人らしい。
 おそらく、寒くなるにつれ、路上生活者やファベーラ(貧民街)に住む人を中心にますます死人はでるだろう。ピークを迎えるのがいつ頃になるのかさえ分からない。
 こんな時期なのに、リオ出身大統領はカリオカ杯の開催をリオ市長に要請したり、息子たちが、犯罪組織とつるんでいることが暴露されたり、なんか最低である。確認していないが支持率は最低を記録したという説もある。考えてみればカリオカ杯はこんな時期だからこそ、開催した方がいのかもしれない。しかし、それなら、サンパウロや地方の大会も開催するべきである。
 今日の朝焼けは凄かった。久しぶりにシャッターを切りすぎたほどである。それで朝からすっかり気分がよくなった。自然は人の心を和ます。おそらくスポーツ観戦も。
 今日は犬の散歩でレプーブリカ広場、市営劇場方面のセントロ中心付近を徘徊する。セントロには振替祭日だというのに、思った以上に人がでている。祭日だから閑散としていて身の危険を感じるのではないかと思っていた。
 レプーブリカ広場には、簡易シャワーが設けられているので、多くの路上生活者が集まっていた。屈強な警察が見張りをしているので怖くはなかったが、武漢肺炎感染が怖かった。慌てて広場を通り過ぎる。感染する可能性が大きいところには、できるだけ足を踏み込みたくない。サンパウロのような感染する可能性が大きい場所で生活していると、ほんの少しではあるが、医療機関で、感染の危険をかえりみず働く人々の気持ちがわかるような気がする。人のために、感染の恐怖と闘いながら働く看護師や医師には本当に頭が下がる。僕にはとてもできない。
 市営劇場の前にも、多くの路上生活者がいた。もう、街中、路上生活者だらけといった感じだ。それでも警察がいたので怖くはなかったが、夜は危なくて足を踏み入れる気にもならない。
 決して彼らを差別をするつもりはないが、武漢肺炎感染者も多いだろうし、いつ強盗に早変わりするかもわからない。できれば近づきたくない。それが正直な気持ちだ。

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劇場前にある電気店の軒下には路上生活者がゴロゴロ寝ている


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