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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・25 自然の移ろい [画像を表示]

5・25 自然の移ろい (2020/05/25) 夜寒くて目が覚めた。今まで使っていた厚手の毛布を犬たちにあげたので、自分は薄手の毛布の上に夏用の寝袋を広げてかけて寝ていたのだ。武漢肺炎のまっただかに風邪をひくとまずいと思い、面倒くさいが起きて、さらにシャツを着る。ネットで気温を確かめると今朝はなんと11度。寒いわけである。
 柴犬リンは毛がもモワモワでめっぽう寒さには強い。普段は丸まってそのまま寝てもまったく平気であるが、今日はさすがに寒く感じるのか、僕に身体寄せてきて寝ている。一方、短毛のダックフンドのジジババは毛布に潜り込んで寝息をたてて気持ちよさそうに寝ている。犬たちをベッドに上げるつもりはなかったのだが、リンと喧嘩したババ犬が瀕死の重傷をし、最期にベッドで一緒に寝てあげようと思い上げてしまった。ところがババ犬は生き延び、それ以来、なし崩し的に犬たちはベッドで寝るようになった。今さら、ベッドの下におろすことはできない。ジジババ犬に毛布をあげた手前、取り戻すことはできない。寒さはそれほど長く続かないだろうから、少々厚着をして寝るしかない。
 散歩に出かけるとイッペー・ローショ(紫)の花がショッピングセンター前に咲いていた。
 落ちた花びらを職員が箒で集めているのを見てほっとした。それは、まさに去年と同じ光景であった。このイッペーは毎年のように花を咲かし、たくさんの花を道一杯に落花させる。去年も、今年も、そして来年も・・・・。人間がどんな状況になろうとも、枝一杯にたくさんの花をずっとずっと咲かせ続けて欲しい。

 サンパウロで見られるイッペーの花は紫・ピンク・黄色・白。ローショ色の花は中でも一番最初に咲く花である。イッペーが咲き始めたということは春がじょじょに近づいてきたということである。実際は、まだまだ春は遠いはずであるが・・・。場所や年により咲く時期は微妙にことなってくるから、ここのイッペー・ローショは特別に早いのかもしれない。
 何が起ころうとも、自然は確実に移ろう。どんなことも必ず過去のことになる。たとえ人間が死滅しようとも。武漢肺炎も、そのうちに過去のものとなるだろう。なんとかこの危機を無事乗り切りたい。

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イディエノポリス区に咲くイッペー・ローショ


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