6・1 セントロの現状 (2020/05/31)
今朝の最低気温は13度だそうだが、それほど寒さは感じない。身体が寒さに慣れたのであろうか? 今日も快晴である。朝日にきらめく葉の街路樹を見ていると、武漢肺炎が猛威を振るっているなんてとても思えない。街路樹をみていると爽快でさえあるし、つい多くの人々が武漢肺炎でなくなっていることさえ忘れてしまう。ブラジルはなんと感染者50万人を超えたそうである。政府も手の打ちようがないのではないだろうか。ボルソナーロをみていると、乗馬をしたり、我関せずの感じさえする。 先週の土曜日セントロを歩いて驚いた。確実に路上生活者が増えているのである。炊き出しが行われている場所がセントロに数か所あり、どこも多くの人が長い列を作っていた。 貧困を極めた格好の人が増え、裸足でボロボロ服をきた人が結構いる。信号機の前で「お金をください」などと書いた段ボールを車のまえでかざしたりする人がとにかく増えた。女性の路上生活者は武漢肺炎流行前には、高齢者以外いなかったが、若い人はあまりみないものの、中年以上の女性を普通に見かけるようになった。 かなり人々は疲弊し、街が荒み始めていると感じた。このまま、多くの店が営業しない状態がつづけばこれからますます路上生活者は増えるだろう。感染することも不安であるが、路上生活者になることは、それ以上に恐ろしい。この寒空の中、配給された安毛布に包まっても寒さはしのげないだろう。気温が上昇し始めると、日向ぼっこをする多くの人を見かける。中には日の当たる歩道の真ん中で、倒れ、死んだように、眠っている人も見かける。もしかしたら、こんな荒んだ状況にあるのはセントロだけかもしれない。炊き出しや、仮設のシャワー施設のあるセントロをめがけて多くの路上生活者が集まってきているのかもしれない。 店の中には苦肉の策で、ネットで注文を取り、店のシャッターを半分だけあけて売っている衣料品店などがあった。正確にいえば、これなども営業施設閉鎖令に違反していることになるはずであるが。店側としては家賃もあるし、従業員の給料もあるから完全には店を開けなくても営業しないとやっていけないのであろう。 これから、ぐんと治安が悪くなりそうな気がする。気を付けなければならない。
 | 緑に溢れた街路樹を見ていると、武漢肺炎流行下であることをついわすれてしまう |
|  | イッペー・ローショの花があちこちで咲き始めた。どんな状況であろうと、春は確実にやってくる。ほっとした |
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