6・12 再開した営業施設 (2020/06/12)
6月12日、今日ははDia dos Namorados。日本でいうとバレンタインデーに当たり、恋人同士がプレゼントの交換を行う。もしかしたらバレンタインデーのように好きな人にプレゼントを贈ることもあるのではないだろうか? Dia dos Namorados前日に再開されたショッピングセンターには、多くの客が訪れた。ネット配信画像をみていると、開店を待つ行列ができていたほどだ。サンパウロでは、多くの専門家が武漢肺炎ピークを未だ向かえてないのに、営業施設の再開には異論を唱えていたが、州政府はそれを押し切って再開したかたちだ。おそらく経済界から、かなりの圧力がかかっていたのではないだろうか? 僕は、もともとブラジルのような中途半端な貧乏国では、経済重視にすべきだ思っている。しかし、せっかく長い間、外出禁止令や営業施設閉鎖令を行っていたのにもかかわらず、感染ピークがみえないままにこれらの禁止令をやめてしまうのは、もったいないように思う。せめてピークが見えてからにした方がよかったのではないだろうか? もっとも、そうなると大都市から地方への感染が増え始めた今の状態ではいつになるのかわからないが・・・。 死者数4万人を超え世界第3位、感染者数も80万人を超えた。ここで営業施設を再開すると第2波がくる可能性が大きくなると、と専門家は心配している。もう、ブラジルは、武漢肺炎をインフルエンザと同じように普通の風邪、病気とみなして、共生していくしかないと思う。 サンパウロにあるブタンタン研究所ではワクチンや治療薬を中国の研究所と協力して作ることが今日表された。考えられない!! ブラジル人を実験台として使われるだけだろう! 自国より遅れた国と協力しようとすることは、中国からすればブラジルには実験台がたくさんいると考えたとしか考えられない。今後、気を付けなければならない。 今日も快晴で爽快な天気である。とても武漢肺炎が猛威を振るっているなんて思えない。武漢肺炎と共生していくと決め、経済重視に向かえば、少しは気分がよくなるような気がする。少なくとも国民の3分の1くらいは既にそう考えているような気がする。 とはいうものの、お墓で泣いている人の写真などを見ていると、なかなか割り切れないのも事実である。自分の周囲に感染したり亡くなった人がないので強気の発言ができるのかもしれない。難しいところである。ただブラジルのような国では経済がストップしてしまえば、病気で亡くなる以上の人が飢えて死ぬのも、治安が悪化するのも、十分ありえる、と思う。
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