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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・17 営業施設閉鎖令を解除し始めたメルカード付近の様子 [画像を表示]

6・17 営業施設閉鎖令を解除し始めたメルカード付近の様子 (2020/06/16) 昨日から引き続き、曇りがちのぱっとしない天気である。今日はメルカードに買い出しの日。途中、通る問屋街25・デ・マルソがどうなっているか、非常に興味があった。
 途中、閉鎖されていた靴磨きが集まった専門の小屋? が開店の用意をしていたし、2,3の店が営業を開始していた。町の雰囲気も1週間前と比べ、大分活気が出てきた感じだ。
 もう、すっかりマスクは人々の間に浸透しており、ほぼ100%の人々が装着している。最近はさらにシールドを付けている人さえ普通に見かける。減るどころか、45000人近くの死亡者がでている武漢肺炎に、皆、神経をとがらせているのだ。
 問屋街の入り口に、先週までは鉄の柵が置かれていたが、それらは取り除かれていた。人通りもまだまだ少ないが、先週より多くなっている。
 メイン通りの大型雑貨店には、買い物客の長い列ができていた。その入り口では、客の体温を測り、アルコール・ジェルを手に吹きかける係員が忙しそうに働いていた。レジの女性はマスクの上からシールド、ビニール手袋と完全防備の体制である。1日あたり1000人近く亡くなり、まだピークが見えない状態であるから、しっかりした防御は当然である。むしろ、この時期に開店を許可することは、他の国からすれば、異様に映るかもしれない。おそらく商業団体や市民から強い要望や圧力があり、癌に苦しむ市長はそれに負けたのではないだろうか?
 中国製の安い電気製品を中心に売るたくさんのボックスが店を構えるビル、「パジェ」の前には長い買い物客の列ができていた。皆、マスクをしていればかからないと思っているようである。ながい列ができていたことを、日系の友人話すと「ブラジル人はキチガイだから」と言っていた。彼が、日本の、パチンコ店に行く人をみたらなんというだろうか? きっと驚くだろう。
 メルカードにも大分客が戻り、店も先週よりは開いていたが、まだまだといった感じである。訪れる観光客がまだ少ないから、軽食屋の多くは営業していない。僕がよく買う魚屋は、武漢肺炎以前とほぼおなじくらいの量の魚が入荷していた。
 聞くと、レストランなどの注文は全くないらしいが日本人の駐在員からの注文が多いらしい。それもイクラやウニなどの高価な食品結構うれているという。武漢肺炎が流行する前以上の注文がはいるとのことだ。
 高いと言っても、日本に比べれば安いから、サンパウロにいるうちに食べておこうと考える人が多いのだろうか? 僕なぞは緊縮でせいぜいイワシで我慢しなければならないのに羨ましい限りだ。しかし、たくさんの魚が入荷し、売れているということは良いことだ。
 他の魚屋も同じようなものと思って見たら、それほどでもない。活気があるのは、日本の駐在員相手にデリバリーをおこなっている友人の店くらいであった。

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段階的に営業施設が開業し始めた。店に入るために長い行列ができた。


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