移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・21盛り返したシメジ菌 [画像を表示]

6・21盛り返したシメジ菌 (2020/06/21) 自分で作った菌床に、シメジ菌を移植していた。
この菌床はコーヒー殻と乾燥させた、ニンジンの葉茎を、藁と米糠の代わりに使用して自分で作ったものだった。YouTubeとネットを見て、見よう見まねで作った。汚い家の台所は、無菌室とは程遠かった。菌移植としては最低の環境だった。しかし、他に作る場所はない。それでも移植したシメジの菌は瓶の中で増殖していった。自分で作った菌床に移植した菌が増殖し、容器の瓶が白く覆われていくのが毎日楽しみで仕方がなかった。菌の専門家に聞くと、セルロースを含むパルプなら新聞紙でも菌床はできるらしい。
 いつものように菌の増殖を観察していると、順調に増殖していると思っていた菌を植えつけた瓶に緑色の部分ができているのに気が付いた。アオカビが発生したのだ。菌床を作る過程でアオカビの胞子が混入したのだろう。日に日に緑の部分が大きくなっていく。2瓶作った菌床のうちひと瓶は緑の部分の方が多くなってなってしまった。
 やはり、そんなに簡単なものではなかったのだ。どうすることもできず、そのままにしておくしかなかった。ほんとうにがっかりした。
 空気が乾燥気味なので、オリジナルの菌床を、使っていない水槽に入れ湿度を高めた。ついでに自分の作った菌床瓶も。アオカビが半分以上を占めてしまった瓶はアオカビが水槽の中で発生する可能性があるので入れなかった。
 水槽は朝夕霧吹きをし、水を入れた容器を置いた。すると、数日後、いつものようにシメジの発生具合を確認していると、瓶の中に発生していたアオカビが消えていることに気が付いた。シメジ菌が、アオカビを駆逐したのだ。おお~!! こんなこともあるのだ。外に置いていたもうひと瓶を見ると、結構、乾いていたがもしかしたら、同様にシメジ菌が盛り返す可能性もある。霧吹きで水霧を吹きかけた。これほどアオカビが優勢だと難しいだろうが、可能性はある。
 アオカビが消えた瓶にしていた紙の蓋を取って霧吹きをしようとしたところ、小さなシメジがいっぱい生えていることに気が付いた。自分で作った菌床にシメジが生えただけに喜びもひとしおである。しかし、まだシメジが小さいので油断はできない。乾燥させないように気を付け、なんとか収穫できるほどにもっていきたい。

DSC_4187.jpg
アオカビを駆逐したシメジ


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.