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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・23 ケチャップ泥棒 [画像を表示]

6・23 ケチャップ泥棒 (2020/06/23) セ広場で、ケチャップ泥棒に遭った。
「ケチャップ泥棒」というのは大分前にペルーで流行った泥棒のことで、狙った人間にケチャップを振りかけて、もう一人の人間が汚れたことを知らせる。チリ紙を渡して汚れを拭きとるように勧める場合もある。その汚れを拭こうと持っている荷物を地面に置いたところを盗む泥棒のことだ。たいてい2~3人がグループになって行う盗みだ。
 この泥棒に、セントロで写真を撮ったり、信号待ちをしている間に、5~6度はやられている。泥棒は、たいていスペイン語を話す奴らで、スペイン語訛りポ語で「汚れているよ」と言ってくるからすぐわかる。一度も盗まれたことはないが、服やカバンが汚されるので頭にくる。ブラジル人の泥棒ならこんなまどろっこしいことをせずに、直接刃物や拳銃で脅して盗むかひったくって逃げる。
 今日かけられたのはドーセ・デ・レイチと呼ばれる日本でいうと練乳の茶色いものだ。肩から掛けていたカメラバッグにべったりかけられていた。
 広場を通り過ぎたあたりで、後ろから怪しい半黒の男が来るのでわざと先に行かせた。しかし、なんかもじもじしているのでおかしい、と思っていた。信号待ちをしていると、その男が、「汚れているよ」と言ってチリ紙を渡してきた。だいたい、セ広場近くにいる男がチリ紙をもっていること自体おかしい。この辺にいるのは、セ広場に吹きだまる極端な貧乏人か、近くに銀行や証券会社があるので身なりのきちんとした銀行マンか証券マンだ。その男の身なりは当然のことながら前者だった。
 今考えると、この男は、1人2役で、自分で振りかけて、さらに僕に声をかけてきたのかもしれない。大きな声で僕を振り向かせるなど、泥棒しなれていない様子がありありと感じられた。1回目は僕がわざと無視したので、親切にも2回も声をかけてきた。わざわざ2回も大声で汚れていることを教えること自体おかしい。アホ!!
 1か月以内のうちに2回も強盗や泥棒に遭った。どちらも被害はなかったが、セ広場近くでやられている。セ広場周辺は気を付けた方がよさそうである。ネットニュースを見ていても犯罪が増えてきた。全体的に治安が悪化しはじめたような感じである。失業者が増え、今後ますます強盗が増えるだろう。外出時にはよりいっそう気を付けなければならない!

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ドーセ・デ・レイテをかけられたカメラバッグ

 


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