7・2 健康的な太り方は? (2020/07/01)
低所得者層が住む地域では、裕福層の住む地域に比べて武漢肺炎感染者は約2.5倍らしい。このデーターが信用できるかは解らないが、それも納得がいく。 一時期、ファベーラ(貧民街)に通っていたことがある。訪問した多くの小屋は、板を打ち付けただけのものが多かったし、6畳ほどの小さな小屋に多くの人が住んでいた。たいてい子供たちが多く、2段ベッドがおかれていた。どうしても「密」の状態になってしまう。 さらに、多くの人はスパゲティやラーメンなど、安くお腹をはらすために炭水化物を摂る人が多く野菜はほとんど食べない。バランスの取れた食事とは程遠いようだった。当然のごとく免疫性も落ちている。 ファベーラの様子をレポートし、新聞社や雑誌社で写真を見せると、「みんなよく太っているね~」というのが第一声であった。それ以上なんの関心も示さなかった。アフリカなどの飢饉地帯のガリガリにやせた人々の写真を見慣れているために、太っている人々を見て、恵まれていると感じたのであろう。まあ、確かに太る(固太り)ほど食べれるのは、飢饉地帯の人々に比べると恵まれた状態といえるかもしれない。しかし、バランスの取れた食事がとれないことでそういう状態になったことを知らずに、発した第一声に失望した。 ブラジルの裕福層はたいてい均整の取れた体型をしている。毎日バランスの良い食事を摂り、フィットネスなどに通って健康に気を付ける人が多いからだ。おそらく、アメリカやヨーロッパでも太った人が多いのは貧しい人々だろう。 ついにブラジルは死者6万人、確認にされた感染者は140万人を超えた。驚くべき数である。それだけ、貧富の差が激しいということの証明ともいえる。アメリカしかり。日本に死亡者が少ないのは、医療施設がしっかりしていること、貧富の格差はあるものの、ブラジルやアメリカほど貧しい人々が多くないないせいもあるのではないだろうか?
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