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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・7良い兆しが見えない [画像を表示]

7・7良い兆しが見えない (2020/07/07) 今日は寒さも和らぎ、メルカードに買い出しにいく9時ごろには20度を越えた。やはり、温かいのはいい。午後には25度を越え暑くなるのではないだろうか。
 メルカードにいくまでに、配給されている安毛布が至るところにすてられている。   路上生活者は寒くなればまたもらえばいい、くらいにしか考えていないのであろうか? 以前、ファベーラにかよっていたことに感じたのが、貧しい人たちの横着ぶりである。無理して働かなくてもそのうち、誰かが寄付してくれるだろう、そう思っている人が多いことである。もちろん、頑張って毎日毎日はたらいている人もいるが、結構の人が小屋でだらだらねていたりしている。中には、働き場所をさがした人もいるだろう。ファベーラに住んでいることから、何度も断られて、しまいには探すことさえ疲れてしまった人もいるだろう。しかし、多くは、口を開けて餌が落ちて来るのをまっているような生活をしている人が多かった。そのような人々を見て反感を抱かずにはいられなかった。
 ボランティアの人が仕事先を見つけてきても、そこで盗みをしたりする人が多いようだった。「なんとかしてやりたいんだけどね。紹介しても盗みをしたりするから、紹介できない」そういって知り合いのボランティアは悲しそうな顔をした。
 修理ができるというので、何度かアパートの修理を頼んだことがあるが、適当で雑、とてもプロの仕事と言えるものではなかった。これなら自分でやった方がましだと思った。もちろん、たまたま僕の運が悪かっただけかもわからない。しかし、僕は2度とファベーラの人間に仕事を頼もうと思わない。
 メルカードの入り口で体温測定をされた。あの拳銃のような機械でレーザー?を当て測定する奴だ。35.6度 ちょっと低いような・・・。今朝、起きると少し頭が痛くて、すぐプロポリスをのんだ。その後、おさまったが、ちょっと心配であった。どうやら、武漢肺炎やインフルエンザにはかかっていないようだ。
 聞くと37度以上ある場合は入場できないらしい。この計測は、昨日からはじめているとのことであった。おそらく、今週からの営業施設解禁で買い物客がどっと押し寄せてくると思ったのだろう。実際は、少しは増えているようであったが、それほどではなかった。
 少しずつ以前の生活に戻っているが、依然として武漢肺炎の感染者、死者は増え続けている。そして失業者も! いきつけの肉屋も従業員を首にしたらしい。「店の収入が減り雇うことができなくなったから。親戚だから、なんとかしたかったけれど、仕方ない」と語った。おそらくブラジルの失業者数は800万人以上だろう。今後、治安はますます悪くなりそうだ。

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捨てられた配給毛布。


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