7・23 散歩コース (2020/07/22)
犬の散歩コースに、めっきりリベルダージ方面を歩くことなくなり、インジアナポリス方面ばかりになってきた。 リベルダージ方面は、よりセントロにちかく、治安が悪い。いつ襲われるか分からないし、犬を盗まれることさえある。 日本の人は信じられないかもしれないが、ブラジルでは平気で散歩で歩いている犬を盗まれる。もう、金になるなら何でもやるといった感じである。数年前に、街路のカメラに取られていた映像がテレビで流れた。なんと、その映像には、どう猛なことで知られるピットブルが、泥棒によって盗まれる様子が映し出されていた。泥棒はピットブルを抱きかかえるや、そのまま車に乗せて走り去ってしまった。おそらく、犬もあまりにとっさのことで、驚いて暴れることさえもできなかったのではないだろうか? あるニュースでは散歩中の犬がリードごと盗まれ、飼い主は無理やりリードから離され犬だけ盗まれている映像がながされた。特に珍しい犬や高級種は狙われやすい。僕かっている犬は柴犬で、ブラジルではまだ珍しい。なので非常に気を付けている。散歩をしていて「おいおいあの犬見ろよ。俺がいっていたのはあの犬だよ!」というような言葉を何度も聞いた。そんな奴らがいるところは、極力歩かないことにしている。 ここ半年の間に、リベルダージ付近で2度襲われたし、歩いているだけにもかかわらず、突然、蹴ってきたり、腹立たしいことがあいついだ。幸いなことに、何も被害はなかったが、治安の悪化を身をもって感じていた。そんな訳でリベルダージ方面を歩くときは、いつも神経を尖らせていなければならなかった。 ところが。インジアナポリス区は中~上流の住む古い住宅地で、閑静な古いアパートが多く、街路樹の緑も多い。ジョギングや犬の散歩をする人も多く、鋭い目つきで、連れている犬を見られることもない。安心して歩くことができた。もちろんブラジルあるから完全に安全だとは言えないが、リベルダージに比べると天と地の差がある。 知らず知らずに、足がインジアナポリス方面に向かうようになっていた。以前は少々危険な所にも自分から進んでいくようなところがあったが、最近は安全なところを選んで歩くようになった。それだけ歳をとったということであろうか。日本に帰ると、あまりに安全すぎて物足らなさを感じたものであるが、それも、今や昔である
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