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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・29バナナの食べごろ [画像を表示]

7・29バナナの食べごろ (2020/07/28) バナナの食べごろ
 バナナの食べごろなど考えたこともなかったが、最近結構気にするようになった。1年前に、一時帰国した際に、東京の宿泊所近くのコンビニで朝食用に買ったバナナがあまりにもまずかった。この時からバナナの食べ時に気を遣うようになった。
 コンビニで買ったバナナは1本ずつ袋詰めされた立派なものであった。綺麗なレモンイエローで、少し熟し方が足りないような感じはあったが、問題ないだろうと思い買った。
 一口食べて、少し芯を感じた。味は少なく、そのまずさに驚いた。まず、甘さが足りなかったし、果物の「濃く」というものがなかった。まるで、工場で作られたバナナのような「冷たさ」を感じた。ブラジルのバナナも熟す前に収穫されているが、少なくとも太陽を浴びて育った太陽のおいしさを感じる。コンビニのバナナには太陽を感じなかった。もちろん、太陽の下で栽培されているだろうから、あくまでも僕の受けた印象である。ブラジルに住んでいるうちに、僕自身が舌が甘さに慣れたこともあるだろう。(最近、日本の多くの「食」は味付が甘くなっているように思う)。日本のコンビニではこんなにまずいバナナを売っているのか? それは驚きだった。
 熟しすぎたバナナは嫌いで食べなかったが、これ以来、僕が好きな食べごろのバナナを食べるように、より気を付けるようになった。
 「好みに熟したバナナ」、実はこれが意外に難しい。緑のバナナを買って、つい、待ちきれず食べると芯があって食べられなかったり、あるいは、待ちすぎてしまい、甘くなりすぎてしまったり・・・。ちなみに、黒い斑点ができるほど熟れた方が栄養はあるらしいが、僕は甘すぎて嫌いなので、それまでに食べてしまうこといしている。
 サンパウロでは、バナナは1ダース売り(フェイラ)か量り売り(スーパー)で売られている。いつも買うバナナはすべて量り売りである。選ぶポイントは完全に緑色のものではなく、少し黄色くなったものである。
 黄色く色づいたものを買うと、翌日には黒くなり始めるので、完熟したバナナが嫌いな僕は、まったく熟れていない緑色のバナナを買ったことがある。おいておけば、自然に熟するだろうと思ったのである。1週間まってほとんど熟さず、2週間まったが熟さない。3週間目に入ると、皮が乾きはじめ、端の方が皺皺になり始めた。全然熟れ方が足りないよう気がしたが、皮をむいて食べてみた。芯が強くあり、食べれたものではなかった。2度ためしたが2度とも失敗した。たかが熟さすのも意外に難かしい。
 「ビニール袋に入れて熟させると早く熟する」と聞き、レジ袋に黄色くなりかけの、食べるにはまだ少し早いバナナを入れて待った。今度はうまくいった。一度に1キロほど買うので、少しずつビニールに入れて熟させて食べるようにしている。熟れた他の果物を一緒にビニールにいれると熟するのが早まるらしい。
 完熟する2歩手前、甘すぎず、芯がなく、かすかに酸っぱい、これが僕の好みである

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オーガニック店のバナナ。見かけはいまいち。


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