8・5 興味深い、腹立たしい話 (2020/08/04)
メルカードの日系ブラジル人の友人に、放し飼いの犬が襲ってきたので、飼っている犬を守るためにその犬を蹴ったことを話した。すると予想もしなかった話が返ってきた。 弁護士がやってこなかった? というのである。思わぬ質問に、何のことを言っているのか、まったくわからなかった。 もう一度聞いて、やっと意味が分かった。たとえ、飼い犬を守るためでも、襲ってきた犬を蹴ったことで訴えられたら、負ける、というのだ。 「えええっ! 相手は放し飼いで口輪もつけていない大きな犬だよ! 予防注射もしていないだろうに、噛まれたらどうするの? ボクの短い足が届くところまで襲ってきたのだよ!!!」 「それでも、だめなんだ。」 「そんなら、噛まれるまで見てろというのかい。病気がうつったらどうするんだい」 つい、彼にからんでしまった。 「そうするしかないね。弁護士と飼い主がグルになって訴えてくる話がよくあるんだ」 「えええ~、噛まれるまで待つ・・・」全く信じられない話であった。法律でも犬はつないでいないとダメなはずである。しかし、彼がいうには訴えられたら敗けるのだそうである。そうやって金を稼いでいる奴らがいるらしい。 そういえば、今まで2回、襲ってこられて、2回とも蹴って防いだが、路上生活者と思われる飼い主が怒ってきた。そのたびに、怒るのはこちらだろう、と思ったが、この話を聞いてなんとなく納得がいった。 今後、放し飼いの犬には十分気を付けて、犬が襲ってきたら、まず飼い主と犬を動画とっておいて、襲ってきたら相手の犬が悪い証明動画を撮っておいた方がよさそうである。 しかし、幼いころブラジルにやってきた、別の友人に聞くと、法律でリードをつけて歩かなければならないから、相手が悪いことになると思うよ! との答えだった。僕もその考えが正当だと思うが、ここはブラジル、どんな不当なことでも正当となる可能性がある。差別と動物愛護においては、弁護士はさんざん難癖をつけ裁判で勝ち、金を巻き上げていることを僕も知ってる。日本人の僕にはなんとも理解できないようなことがたくさんある。 どちらにしろ、放し飼いの犬や、リードをつけずに散歩させている犬には今後よりいっそうの注意が必要だ。 今度、弁護士の友人にいろいろ聞いてみようと思っている。
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